格付けが最低の発行体、5年以内に期限迎える債務増加-ムーディーズ

【記者:Tim Catts】

2月1日(ブルームバーグ):投機的水準の発行体全体では債務 が減少しているにもかかわらず、その中でも格付けが低い発行体が 今後5年間に期限を迎える債券や融資が増えていると、米格付け会 社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは指摘した。

ケビン・キャシディ氏らムーディーズのアナリストは1日付リ ポートで、格付けが「Caa1」以下の企業が発行し、2015年末ま でに期限を迎える債券・融資は約1300億ドル(約10兆6000億円) と、1年前から8%増加。一方、投機的水準の企業全体でみると、 約1000億ドル減の6900億ドルとなる。

格付けが最低水準にある発行体で期限が到来する債務が増えて いることは、欧州の債務危機が信用市場を混乱させれば借り換えが 不可能になるリスクを高めていると、キャシディ氏は電話インタビ ューで指摘した。昨年は、過去最高となるジャンク債発行やレバレ ッジド・ローン市場の復活に後押しされ、借り手の信用力が高まっ た。ブルームバーグのデータによると、ムーディーズによる高利回 り債の格上げ件数は格下げ件数を2006年以来初めて上回っている。

キャシディ氏は「最も高リスクの発行体はCaa以下の発行体 だ」と説明した。

ジャンク債(高リスク・高利回り債)はムーディーズで「Ba a3」、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)で「BBB-」 を下回る債務。Caa1は投資適格級を7段階下回る。

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