米ボーイングへの補助金は違反、WTOパネル認定-デフフト欧州委員

世界貿易機関(WTO)の紛争処 理小委員会(パネル)は、米ボーイングが米政府から通商協定に違反 する補助金を受け取り、これが欧州のエアバスに対する不当な優位に つながったとする最終報告書を出した。欧州連合(EU)の行政執行 機関、欧州委員会のデフフト委員(通商担当)が明らかにした。

WTOパネルは31日、EUと米国に示した報告書で、米国が次世 代中型旅客機「787」(ドリームライナー)の開発支援などを通じてボ ーイングに補助金を提供したとする昨年9月の判断を確認した。決定 の内容は今年半ばに公表される。

デフフト欧州委員はパネル報告について、「こうした米国の補助金 がEUの産業に与える悪影響にさらに光を当てるものだ」と評価した。

世界の2大商用機メーカーは過去6年間にわたって助成措置をめ ぐって争っており、WTOパネルは昨年6月、エアバスが数十億ユー ロ相当の低金利の公的融資を受けたと認定。ボーイングは協定違反に 当たる部分の返金を求めている。

エアバスはこの日、パネル報告について、協定違反の補助金がな ければ、ボーイングが787の開発に着手できなかったと結論付けるも のだと指摘。一方、ボーイングは発表文で、WTOの決定は経営方針 や商慣行に変更を迫るものではないと強調した。

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