国会:小沢氏問題、予算審議に影響も-自民が証人喚問要求(Update1

国会は1日、衆院予算委員会の基本 的質疑を行った。自民党は小沢一郎元民主党代表が政治資金規正法違 反で指定弁護士により強制起訴されたことを追及、証人喚問の実現を 求めたが、菅直人首相は明言を避けた。小沢氏をめぐる問題は今後の 予算審議にも影響を及ぼしそうだとの見方がでている。

1日午前は自民党の石原伸晃幹事長、石破茂政調会長らが質問に 立った。石原氏は小沢氏の「政治とカネ」の問題をめぐる民主党の対 応について「責任感、覚悟のなさ、自浄力のなさを端的に示している のが小沢元代表の国会招致問題だ。ついに強制起訴されるに至ったが、 首相は指をくわえてみていただけではないか」と指摘。

首相は「国会での説明は必要」としながらも、「どういう形で行う かということは岡田克也幹事長中心で与野党で話し合って、国会での 説明が実現するように努力したい」と語った。

また、石原氏は民主党が小沢氏への処分を決めていないことにつ いて「やれ離党勧告だ、辞職だ、さらには党員資格停止だと、いつま でこの問題を引っ張るのか。そろそろ首相のリーダーシップで証人喚 問を努力してくれという言葉があっていい」と述べ、民主党自ら証人 喚問の実現に動くよう促した。これに対し、首相は「どういう場でと いう議論は私が首相という立場で決める種類の問題ではない」と明言 を避けた。

マイナス材料

北海道大学大学院の山口二郎教授は、民主党が小沢氏の処分を決 定していないことについて「菅政権への影響は大きい。小沢氏に対し て党の主導部がけじめをつけられなかったということでリーダーシッ プがないという批判は当然あるだろう」と指摘。今後の国会審議への 影響について「野党は審議を引き延ばす口実になり、予算審議へのマ イナスの材料がさらに増えた。国会での証人喚問は、民主党が乗って これない話だから難しい」と語った。

その上で、山口氏は今後の民主党について「党の分裂の危機はな い。政権の混迷が深まり、非常に混沌(こんとん)とした状況に突入 するだろう」との見通しを示した。

一方、昨年9月の代表選で小沢氏を支持した民主党の川内博史衆 院議員は1日、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し、小沢氏への 対応について「えん罪の可能性が高いのだから裁判を見守るべきだ」 と指摘。執行部が離党勧告などの厳しい処分を行って党が分裂する可 能性については「そもそもそのようなことはされないと思う。民主党 が分裂することはあり得ない。何のための政権交代だったのかという ことになる」との見通しを示した。

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