日本株は3日ぶり反発、米景気改善と業績評価-ホンダ高値

東京株式相場は3日ぶりに反発。昨 年12月の米国個人消費支出(PCE)などの改善や国内での決算発表 ラッシュを受け、好業績株中心に買われた。好決算のホンダや日東電 工、川崎重工業がそろって52週高値を更新。国際商品市況の上昇が追 い風となり、石油・石炭製品と鉱業は東証1部の業種別上昇率1、2 位を占めた。

TOPIXの終値は前日比3.44ポイント(0.4%)高の913.52、 日経平均株価は36円58銭(0.4%)高の1万274円50銭。

トヨタアセットマネジメント投資戦略部の浜崎優シニアストラテ ジストは、「雇用回復や所得増加から米国の個人消費は堅調に推移して いる」と指摘。日本の企業業績は、「今期上方修正傾向にあるが、米景 気見通しの上振れ期待や新興国の高成長による恩恵を受けて、来期も 明るい見通しが出ている」と話していた。

エジプト情勢混乱による他国への目立った影響が見られず、過度 のリスク警戒感が和らぎ、きょうの日本株市場では景気や業績など良 好なファンダメンタルズを評価する動きが広がった。午後には、為替 の円高傾向から弱含む場面もあったが、2日間の調整後ともあって下 値では見直し買いも入り、終始プラス圏を維持した。

米商務省が前日発表した昨年12月のPCEは前月比0.7%増え、 ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値(0.5%増)を上 回った。エジプト情勢が小康状態にあったことや商品市況高も追い風 となってきのうの米国株は反発に転じており、かざか証券の田部井美 彦市場調査部長によれば、日本株は「経済指標や企業業績が支えとな った米国株の流れを引き継いだ」という。

好決算銘柄ずらり、資源高も支援

一方、東京証券取引所によると、1月31日に2010年4-12月決 算を発表した3月決算企業は247社で、4日予定の241社と並んで今 回の決算発表での集中日となっている。今期(2011年3月期)連結利 益予想を増額したホンダをはじめ、日東電工やHOYAなどTOPI Xの上昇寄与度上位には決算発表企業や好決算観測企業が多数入り、 企業業績に対する投資家の期待値の高さをうかがわせた。

業種別で上げが目立ったのは資源関連。31日のニューヨーク原油 先物は前日比3.2%高の1バレル=92.19ドルと、終値では08年10 月 3日以来の高値となった。エジプト情勢の混乱が7日目を迎え、供給 が滞るのではとの懸念から買いが膨らんだ。石油・石炭製品と鉱業は 東証1部の業種別上昇率で1、2位を占めた。

もっとも、日経平均株価は過去2日間で240円(2.3%)下げたの に対し、反発は小幅にとどまり、午後には狭いレンジでこう着ムード も強かった。カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストによ ると、「2日からの春節を控えて、中国ではきょうにも利上げや預金準 備率の引き上げが予想されるほか、きょうのエジプトでのデモによる 影響を見極めたいことが様子見材料」という。

東証1部の売買高は概算で19億8182万株、売買代金は同1兆 4389億円。値上がり銘柄数は897、値下がりは605。

大東建がストップ高、ダイハツは午後急落

個別の材料銘柄では、発行済み株式総数の33.08%を上限に自社 株を株式公開買い付け(TOB)する大東建託が値幅制限いっぱいの ストップ高となり、東証1部値上がり率1位。会社側の11年3月期業 績予想の上方修正を受け、ゴールドマン・サックス証券が再増額の可 能性を示唆した住友重機械工業、会社側の業績予想増額や日興コーデ ィアル証券の目標株価引き上げの材料があったTOTOも高い。11年 3月期の連結営業利益予想を増額した川崎重、決算を受けて11年3月 期会社計画の達成と来期増益の確度が高まったと野村証券が評価した オリックスも買われた。

半面、上方修正期待が大きい中で、通期利益予想を据え置いたダ イハツ工業は午後の取引で急落。11年3月期の連結最終損益は黒字予 想が一転赤字見通しとなった船井電機、10-12月連結営業利益が予想 より弱めで、UBS証券が膨らんだ市場の期待がいったん修正される 可能性を指摘した村田製作所も安い。会社側の業績予想の下方修正は 想定以上、とシティグループ証券が指摘したメディパルホールディン グスは東証1部の値下がり率1位。

国内新興市場も反発

国内新興市場は反発。ジャスダック指数の終値は前日比0.7%高 の54.41と3日ぶりに上昇し、東証マザーズ指数は1.6%高の467.96 と反発した。個別の材料銘柄では、11年3月期連結利益予想を増額修 正した菊池プレス工業が急伸し、発行済株式数の4.1%に当たる22万 株を上限に自社株買いを行うティンはストップ高。半面、10年4-12 月の連結営業赤字が前年同期に比べて拡大したネットイヤーグループ は急落。第1四半期(10年10-12月)の最終赤字が前年同期から拡 大したイメージワンはジャスダックの下落率1位だった。

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