【テクニカル分析】ドルは年初来安値80円台へ、三角もちあい下放れ

外国為替相場のチャート分析に詳し い三菱東京UFJ銀行金融市場部の井野鉄兵アナリストによると、前 日に一時、約1カ月ぶり安値をつけたドル・円相場は2月半ばにも、 今年の最安値である1ドル=80円93銭を試す可能性が高い。

ドル・円相場は昨年5月4日に94円99銭の年初来高値をつけた 後、11月1日には80円22銭に下落。1995年4月19日に記録した戦 後最安値79円75銭まで50銭弱に迫った。12月15日には84円51銭 まで上昇したが、1月3日には80円93銭と約2カ月ぶりの安値をつ けた。7日に83円68銭に達した後はやや軟調で、31日には約1カ月 ぶりに81円78銭まで下げた。

井野氏は1月31日のインタビューで、ドル・円相場は11月1日 と1月3日の安値をつなげた下値支持線と、12月15日と1月7日の 高値を結んだ上値抵抗線に挟まれ、一進一退の中で変動幅が徐々に縮 小する「三角もちあい」に入っていると説明した。

その中で、短期的な方向性を示す5日移動平均線は先月中旬から 下げ基調にあり、三角もちあいの上値抵抗線を一時的にせよ超えたの は1月27日の米格付け会社による日本国債格下げ時のみだと指摘。 「上値は重く、下値リスクの方が高い」と述べた。

ドル・円相場は、1月3日の安値から7日の高値までの上げ幅を フィボナッチ級数の1つ61.8%戻した81円98銭を31日に下抜けし た。

井野氏は、当面の下値めどは「年初からの上げを全戻しした80 円93銭になる」と予想。ただ、目先は81円台前半にある三角もちあ いの下値支持線を下抜けする必要があるため「急落は考えにくい」と し、年初来安値を試すのは「今月半ば以降」との見方を示した。

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