大和証G:10-12月は9割減益の11.8億円-4四半期ぶり黒字

国内証券第2位の大和証券グループ 本社の10-12月(第3四半期)連結純利益は、前年同期比95%減の11 億8200万円だった。三洋電機株の売却益があった前年同期から大きく 落ち込んだが、4四半期ぶりに黒字回復した。法人部門の不振を、底堅 いリテール(個人向け)部門や経費削減などでカバーした。

東証に1日開示した決算短信などによると、10-12月期の営業収益 は前年同期比36%減の1182億円。引き受け・売り出し手数料が50%減 の75億円、投信などの募集・売り出し手数料が21%減の79億円、株式 などの委託手数料が1%減の125億円と低迷した。一方、トレーディン グ損益は4倍の316億円と好調だった。

4-12月通期の純損益は42億円の赤字。主要子会社ではリテール の大和証券が前年同期比2.7%減ながら164億円の利益を確保したが、 三井住友フィナンシャルグループとの合弁解消後1年の法人専門の大 和証券キャピタル・マーケッツが466億円の赤字だった。第3四半期で は大和証が59億円の黒字、大和CMは147億円の赤字。

今回は約60億円に上る三洋電機株売却益なども計上。これがなけ れば実質的には赤字だった。岩本信之取締役兼専務執行役(CFO)は 同日の会見で、大和CMの赤字について海外部門拡大などで「かなり投 資が先行している」などと指摘。「厳しい決算となったが、四半期ベー スで黒字を確保する足場固めとなった」と強調した。

アジア事業の収益化課題に

キーフ・ブルエット・アンド・ウッズ・アジアの大石淳アナリスト は大和証Gについて「リテール部門は堅調だが全体をサポートするまで の力強さがない」と指摘。三井住友FGとの合弁解消で法人部門の低迷 が続くが、「資本的にはまだ我慢できる」などとし、体制整備を進める アジア事業の早期収益化などが課題とみている。

ブルームバーグ・データによると第3四半期の大和は、日本の株式 関連引き受け総額が754億円で前年同期の1978億円から半分以下とな った。日本関連のM&Aでのアドバイザー実績では15件・1952億円を 獲得したが、前年同期の22件・1兆1907億円から大幅に減少した。

東京証券取引所の資料によると、10-12月の1日当たりの株式売買 代金(第1部、2部、マザーズ合計)は1兆4397億円で、前年同期に 比べると1.7%減少した。同期間の日経平均株価の騰落率は9.2%上昇 した。

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