米国債:下落、個人消費支出やシカゴ購買部指数に反応

米国債相場は3営業日ぶりに下 落。昨年12月の個人消費支出が予想を上回る増加となったことや、 シカゴ購買部協会の製造業景況指数の上昇に反応した。

米国債は一時上昇していたが、エジプトでの反政府デモで世界的 に貿易が混乱するとの懸念が後退したことなどから下落に転じた。

バークレイズの金利ストラテジー共同責任者、マイケル・ポンド 氏(ニューヨーク在勤)は「市場はエジプト情勢をめぐる懸念が後 退していることを示唆しているようだ」と分析した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時24分現在、10年債利回りは前週末比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇の3.38%。利回りは月間ベース で5カ月連続上昇と、2006年以降で最長となった。同年債(表面 利率2.625%、2020年11月償還)価格は1/2下げて93 23/32。

30年債利回りは5bp上昇し、4.58%。同利回りも月間ベー スで5カ月連続上昇となった。これは1999年以降で最長。

ニューヨーク連銀はこの日、償還期限2013年8月から14年 1月までの米国債を購入した。これを手掛かりに米国債相場は下げを 縮めた。購入額は保有者が差し出した総額の20.7%だった。過去 10回の買い入れの平均では32.2%となっている。

個人消費支出

米商務省が発表した12月の個人消費支出(PCE)は前月比

0.7%増加。個人所得は3カ月連続で増えた。米連邦準備制度理事 会(FRB)がインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE) コア価格指数は前年同月比0.7%増と、過去最低の伸びとなった。

シカゴ購買部協会が発表した1月のシカゴ地区の製造業景況指数 (季節調整済み)は68.8と、前月の66.8から上昇した。ブルー ムバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査の予想中央値は

64.5への低下だった。同指数は50が製造業活動の拡大と縮小の境 目を示す。

CRTキャピタル・グループの米国債戦略責任者、デービッド・ エーダー氏は、エジプトでの反政府デモについて、状況自体よりも重 要な市場の近隣で起きていることが重要だと指摘する。

同氏は「刺激的な世界の出来事だ」としながらも、「現段階で は、相場を左右するものかどうかは分からない」と加えた。

米株式市場では、S&P500種株価指数が0.8%高。原油先物 相場も上昇した。

借入必要額を下方修正

米財務省は1-3月(第1四半期)の米政府の借入額の見通しを 引き下げた。先に決定した連邦準備制度理事会(FRB)を支援する 借り入れプログラムの縮小がその理由。今回の修正で、純借入必要額 の予想は2370億ドルとなった。3カ月前の予想は4310億ドルだ った。4-6月(第2四半期)は2990億ドルと見積もっている。

今回の予想には、FRB支援の借り入れプログラム向けの50億 ドルが含まれている。財務省の補完的資金調達プログラム(SFP) の規模は、これまで2000億ドルだった。

償還期限までの消費者物価見通しを示す10年債と同年物インフ レ連動債(TIPS)の利回り格差はこの日、2.33ポイントと、 20日以降で最大となった。

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