東芝:今期純利益を上方修正-営業外損益改善、メモリー回復

半導体メーカーの東芝は31日、2011 年3月期の連結純損益が1000億円の黒字(前期は197億円の赤字)にな る見通しだと発表した。従来予想は700億円だった。半導体フラッシュ メモリーなどの損益が回復したほか、営業外損益が改善することなどが 寄与する。

スマートフォン(高機能携帯電話)向けなどのNAND型フラッシ ュメモリーや液晶ディスプレイなどが堅調に推移し、電子デバイス事業 の損益が大幅に改善。構造改革は今後も継続するが、いったん今期に計 上する関連費用が想定より少ない見通しとなったことも背景。

会見した村岡富美雄副社長は、半導体フラッシュメモリーの利益率 について「第4四半期は第3四半期と比べると良くなる」との見通しを 示し、「第3四半期は17-18%程度だったが、第4四半期はほぼ20%に なる」と述べた。半導体生産工場(四日市)の操業停止の影響も当初は 最大2割出荷量が減る可能性があったが「そこまではいかない。業績 予想にはある程度織り込んでいる」と話した。

営業利益は2500億円と予想を据え置いた。ハードディスクドライブ (HDD)が計画未達となっているほか、システムLSIの事業動向な どを勘案した。期初はシステムLSIの減損200億円を営業外損益に計 上していたが、村岡副社長は「今回は営業損益に織り込んでいる」と説 明した。

売上高予想は従来の7兆円から6兆6000億円に下方修正した。産業 用設備やIT(情報技術)関連の投資減少により、社会インフラ事業で の受注減が響く。ドルやユーロでの円高で売り上げが目減りするほか、 携帯電話事業が富士通との事業統合で非継続となったことも影響する。

同時に発表した10年10-12月期(第3四半期)の連結純利益は124 億円(前年同期は106億円の赤字)だった。同四半期の売上高は同1.6% 増の1兆5885億円、営業利益は同2.6倍の375億円だった。

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