全日空:4-12月連結純損益375億円の黒字、コスト削減寄与

全日本空輸の2010年4-12月期の 連結純損益は375億円の黒字だった。前年同期の純損失352億円から黒 字転換した。売上高は前年同期比13%増の1兆391億円だった。同社が 昨年から注力している国際線事業が好調で大幅な売り上げ増となったほ か、同時に取り組んでいるコスト削減策が寄与した。

国内線の旅客収入は前年同期比4.7%増の5030億円、国際線旅客は 同37%増の2150億円、貨物事業は国内線が同0.8%増の245億円、国際 線は67%増の650億円となった。リーマンショック以後の景気後退の影 響を受けた前年と比較して、堅調な需要推移により航空運送事業で大幅 増収となった。首都圏空港の発着枠増加による事業規模の拡大に伴い、 航空機機材費などのコストも増加したが、グループ全体でコスト削減に 取り組んだことが寄与した。

同社は、今期(2011年3月期)の連結業績予想は据え置いた。純利 益60億円、売上高1兆3770億円、営業利益700億円をそれぞれ見込む。 同社は昨年10月に景気回復や羽田空港の国際化による事業拡大を理由 に業績を上方修正している。

金澤栄次上席執行役員は東証での会見で、「ビジネス需要の回復が 顕著であったことに加え、円高を背景としたプレジャー需要も堅調に推 移し、旅客数、旅客単価も向上した」と述べ、10月末からの羽田空港の 国際化という国策に沿った事業戦略は順調との認識を示した。また、販 売費用の削減など「年間860億円のコスト構造改革の着実な実行を含め 費用の抑制に努める」と強調した。

また、今期の見通しについては、欧州金融不安などが依然として状 況は不安定だが総じて回復基調にあるとし、首都圏の成田、羽田の両空 港からの国際線展開というビジネスチャンスを最大限生かして、競争力 強化や需要喚起に努めると述べた。

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