ホンダ:今期予想は利益増額、純利益5300億円-コスト削減

ホンダは31日、今期(2011年3 月期)連結の業績予想を修正し、売上高を減額する一方、各利益を増 額した。コスト削減などの寄与で、純利益予想は従来の5000億円に対 し、5300億円に上方修正した。

今期予想の四輪事業は世界販売が前期比5.5%増の358万台(従 来計画比3万5000台減)。アジアは拡大するが、日欧で減少する。二 輪事業は新興国中心に従来計画からさらに拡大の予想。今期予想の売 上高は前期比3.7%増の8兆9000億円、営業利益が同70%増の6200 億円の見通し。今期の為替レートは、1ドル=85円と従来計画比1円 の円安に、1ユーロ=112円と同1円の円高に、それぞれ見直した。

東海東京調査センターの加藤守アナリストは、今期予想の営業利 益について「台数は減ったがコスト削減が功を奏し、順調な数字が出 たという印象」と述べた。また、「北米については、台数は伸び悩んだ が、儲かる車種が売れている」と指摘し、「トヨタとは第2四半期から 差が出てきていたが、さらに差が広がったようだ」とコメントした。

昨年10-12月期は、売上高が前年同期比5.8%減の2兆1104億 円、営業利益は同29%減の1257億円、純利益が同40%減の811億円 だった。二輪事業の販売台数は拡大の一方、四輪車の販売台数は減少 したほか、円高などが響いた。

ホンダの近藤広一副社長は都内・本社での決算会見で、原油価格 の上昇は懸念要因と指摘した。一方、子会社での不適切取引について は調査中で、2月半ばに結果公表の予定と述べたほか、損金は拡大し ないという。インドの二輪車事業で現地合弁ヒーローホンダの株式売 却の業績影響に関して、通期決算で明らかにできるだろうと語った。

海外販売は米欧で明暗

また、近藤副社長は、米国市場について1200万台半ば程度を予想 した。米ではモデルチェンジなどで、来期の売り上げ10%増を期待し ているという。

一方、来期の欧州販売について、近藤副社長は、為替問題などで 欧州メーカーとの競争も激しく、良くても今期並みと語った。4-12 月期の四輪欧州販売は前年同期比26%減だった。その要因としては、 市場全体の落ち込みに加え、ディーゼル搭載の小型車の品ぞろえが不 十分で需要を取り込めなかったこと、また全体的にモデル末期の車種 が多かったことなどを挙げた。

ハイブリッド車の販売に関して、近藤副社長は、国内でフィット ハイブリッドを来期に「10万台は売りたい」と述べたほか、北米では シビック、CRZ、インサイトで5万-6万台、欧州で2万-3万台 を目指していることを明らかにした。

--取材協力:岩谷多佳子 Editor:Hideki Asai、Tetsuzo Ushiroyama、 Takeshi Awaji

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井上加恵 Kae Inoue

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