日銀総裁:長期金利上昇が小さいのは時間軸効果-週刊ダイヤモンド

:日本銀行の白川方明総裁は「週 刊ダイヤモンド」最新号(2月5日号)のインタビュー記事で、日銀 が昨年10月上旬に包括的な金融緩和策を発表した後の日本の長期金 利の上昇幅は「相対的に小さい」と指摘するとともに、これは実質ゼ ロ金利政策の継続による時間軸効果の表れとの認識を示した。

白川総裁は日米ともに中銀による資産の買い入れ自体は「長期金 利を押し下げる方向に確実に作用している」と述べながらも、米景気 の先行きへの過度の悲観論の後退とともに米長期金利が上昇し、これ につれて各国の長期金利も上昇、「日本の長期金利の上昇もその一環」 と指摘した。ただし、総裁は「日本の長期金利の上昇幅は相対的に小 さい」と述べた。

日銀は昨年10月5日の金融政策決定会合で、政策金利を「0-

0.1%程度」とすることを全員一致で決定。また「物価の安定」が展望 できる情勢になるまで実質ゼロ金利政策を継続することも表明した。 さらに国債、コマーシャルペーパー(CP)、社債、指数連動型上場投 資信託(ETF)、不動産投資信託(J-REIT)など金融資産を買 い入れる5兆円規模の基金創設も検討すると発表している。

白川総裁は同記事の中で、時間軸を明確化することによって「実 質ゼロ金利政策の継続期間に関する市場の期待を収れんさせ、特に景 気回復が進む局面において、長期金利を安定させる効果につながると 期待される」と語った。

一方、日本の巨額な債務問題に関連しては「一般政府債務残高の 名目GDP(国内総生産)比はグロスでは200%、金融資産を差し引 いたネットでも100%ほどであり、財政バランスは非常に悪い」と指 摘した。

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