財務省:1月の介入額はゼロ-4カ月連続、円相場・株価が安定

日本政府による1月の為替市場介 入額はゼロ円だった。円相場は安定し、国内株価も堅調。過度の円高で 輸出企業の採算悪化や株安が進み、世界的な金融危機後の景気回復が頓 挫する懸念は後退している。

財務省が31日夜に発表した昨年12月29日から今年1月27日ま での「外国為替平衡操作の実施状況」で分かった。介入額ゼロは4カ月 連続。政府・日本銀行は昨年9月15日、2004年3月以来6年半ぶり に為替市場介入に踏み切り、単日では過去最大となる2兆1249億円の 円売り・ドル買いを実施したが、以後は介入していない。03年初から 04年3月にかけては、介入額が約35兆円に及んだ経緯がある。

政府は円急騰時には円売り介入も辞さない構えを崩していない。 24日に閣議決定した11年度の経済見通しと経済運営の基本的態度で も「必要な時には為替介入を含め断固たる措置を取る」とした。野田佳 彦財務相は同日の衆院本会議で、菅直人内閣の予算案提出に伴う財政演 説を行い、円高は「景気の下押しリスク」との認識を示した。

円・ドル相場は3日に一時80円93銭と約2カ月ぶり高値をつけ たが、その後は82-83円台を中心に推移。31日にはエジプト情勢の 緊迫化を受け、約4週間ぶりに81円78銭に上昇する場面があった。 ユーロに対しては27日に一時1ユーロ=114円1銭と、約2カ月ぶり の安値をつけた。日経平均株価は13日に一時、1万620円57銭と8 カ月ぶり高値を記録。ただ、エジプト情勢を背景に31日には約2カ月 ぶり安値をつける場面があった。

円は昨年11月1日に一時80円22銭に上昇。1995年4月の戦後 最高値79円75銭まで50銭弱に迫った。しかし、米国が量的金融緩和 政策を導入した後は米金利が上昇に転じ、円安・ドル高が進行。12月 15日には一時84円51銭と、約2カ月半ぶりの安値をつけた。

Editor:Joji Mochida, Masaru Aoki, Takeshi Awaji

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