ヤクルト株急落、3年後利益目標は来期市場予想程度-利益足踏み懸念

乳酸菌飲料大手のヤクルト本社の 株価が一時、前週末比6.3%安の2323円と大幅続落。28日公表の長期 ビジョンで示された2014年3月期の連結営業利益目標値がアナリスト らの来期予想値に近く、成長率低下を警戒する売りが優勢となった。

ヤクルトが公表した21年3月期までの長期ビジョンによると、14 年3月期までの3年間を第1フェーズと位置付け、食品事業の海外深耕 や抗がん剤「エルプラット」の価値最大化などに取り組む。14年3月 期の経営数値目標は、連結売上高が3450億円(10年3月期実績比19% 増)、営業利益が260億円(同37%増)。

ゴールドマン・サックス証券は28日付でヤクルト株の目標株価を 従来の2100円から2000円に引き下げ、投資判断「売り」を継続した。 担当アナリストの田中克典氏は長期ビジョンについて、「今後数年間の 利益成長の低さを示唆しており、コンセンサスの下落、バリュエーショ ンの修正の可能性が高い」と指摘、ネガティブ・サプライズだったと投 資家向けリポートに記述した。

ブルームバーグ・データによると、証券系アナリスト11人の12年 3月期営業利益予想の平均は252億円。田中氏は、ヤクルト側が「14 年3月期までを投資期間と位置付け、投資対象に工場の増加、海外マー ケティング費用の増加を挙げた」ことに言及、仮に14年3月期の営業 益が上振れしたとしても、その幅は限定的とみている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE