米国債、もはや割高でない-タームプレミアムが平均に上昇

(5段落目以降に利回りの数値を追加して更新します)

【記者: Susanne Walker、Liz Capo McCormick】

1月31日(ブルームバーグ):米国債相場は1年余りで最大の下落 となり、利回りは上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)が考案 したモデルによると、米国債はもはや割高ではなくなっている。

FRBのエコノミストが開発し、金利や経済成長、インフレの見 通しを盛り込んだ金融モデルは、10年債のタームプレミアム(期間に 伴う上乗せ利回り)が過去10年の平均に接近したことを示している。 昨年11月には金融危機のピーク以降での最低水準を付けていた。この ころから10年債は6週間にわたって相場が下落し、利回りは一時、1 ポイント余り上昇して3.56%を付けた。投資家は2.5%の損失を被っ た。

2010年第4四半期(10-12月)の米実質国内総生産(GDP、年 率)は3.2%増となったが、FRBは先週の米連邦公開市場委員会(F OMC)で、景気拡大のペースは雇用押し上げには不十分だとの見解 を示した。FRBはまた、過去最低水準での政策金利維持や6000億ド ル(約49兆円)の米国債購入をあらためて表明。これを手掛かりに、 利回りがさらに上昇することがあっても段階的にとどまるとの見方が 強まった。

セージ・アドバイザリー・サービシズのパートナー、マーク・マ ックイーン氏は「短期的には債券市場に対する主なダメージは終わっ た」と述べ、「金利はさらに上昇するだろうが、ゆっくりとしたペース にとどまり、近々劇的に上げることはないだろう」と指摘した。

先週の動向

10年債利回りは先週、8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 低下して3.32%となった。昨年12月16日には3.56%と、7カ月ぶり の高水準に達していた。過去10年の平均は4.15%。ブルームバーグ がまとめたエコノミスト73人の予想中央値によると、利回りは年内に

3.75%への上昇が見込まれている。

タームプレミアムは、期間が長めの国債の保有リスクの代償とし て投資家が求める上乗せ利回り。28日には61bpに拡大し、過去10 年の平均の70bpに接近した。FRBが昨年11月3日に米国債購入 による量的緩和第2弾(QE2)を発表したことを受けて、タームプ レミアムは翌4日にマイナス44bpまで低下した。

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