エジプト古代遺産は無事-博物館の略奪者を逮捕、デモ参加者も一役

エジプトでの反政府デモの最中に エジプト考古学博物館に侵入した略奪者によって文化遺産が破損され た事件で、同国の考古最高評議会のザヒ・ハワス事務局長は、同博物 館は無事であり、破損した文化遺産は修復可能との見解を示した。

ハワス事務局長は30日、デモ参加者の支援を受けた警察官が、博 物館での略奪に関与した9人を逮捕したことを明らかにした。軍隊が 到着するまでの間、デモ参加者数十人が建物の周りを警備し、文化遺 産を守ったという。この建物はカイロで最も人気のある観光地の1つ。

ハワス事務局長は自身のオフィスでインタビューに応じ「ニュー ヨーク市で電灯を1時間消せば、人々は全ての商店から何もかも盗み 出すだろう」と指摘。「幸い被害を受けた文化遺産は全て修復可能だ」 と述べた。

カイロのタフリール広場などには数万人が集まり、エジプト全土 でムバラク大統領の退陣を求めるデモが行われている。ピラミッドを 含むカイロの史跡の大半は一般市民の立ち入りが禁止されている。

博物館を囲む壁には黒いインクで「ムバラク大統領に反対」「ムバ ラク大統領退陣を」などの文字が書かれている。

ハワス事務局長によると、天井からロープを使って侵入した略奪 者らは金塊を探して博物館の末期王朝やツタンカーメン王などの展示 ケース14個を破壊。金塊が見つからなかったため、女神イシス像など を壊し、王家のミイラの一部を打ち砕いた。

ハワス事務局長によると、警察が略奪者らを取り押さえた際、ミ イラ化した頭蓋骨2つを取り戻した。同事務局長はこれらについて、 原状に近い状態に修復可能との見方を示した。

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