富士通株2年ぶり下落率、IT投資回復遅れなどで通期減額

コンピューターシステム構築国内最 大手の富士通の株価が大幅続落。一時は前週末比51円(9.4%)安の494 円まで下げ、2009年1月30日に記録した9.7%以来、ほぼ2年ぶりの 下落率となった。午前終値は同38円(7.0%)安の507円。

IT(情報技術)投資の回復遅れや海外での不採算案件の影響など を理由に、同社は28日に今期(11年3月期)業績予想を下方修正した。 営業利益を従来の1850億円から1450億円に引き下げたことなどを受け て、売りが加速している。

シティグループ証券の原田慎司アナリストは28日付リポートで、 「通期未達リスクは株式市場でも意識されていたが、下方修正のタイミ ング、修正幅にはサプライズがある」とコメント。株価への影響は「ネ ガティブ」とした。中期計画での来期(12年3月期)の営業利益予想 2500億円も「ゼロから見直す」とされ、通期未達、来期計画の引き下げ という2大リスクが顕在化したと指摘した。

原田氏はまた、来期にあらためて見込まれる営業利益は少なくとも 1650億円(今期予想分と不採算案件がなくなる分200億円の合計)以上 と推察するが、「コンセンサスの低下は不可避とみられ、来期営業利益 2000億円程度が見えなければ割安感もない」としている。

会社側の下方修正を踏まえ、証券各社の目標株価引き下げも相次い でいる。JPモルガン証券では従来の540円から480円に、三菱UFJ モルガン・スタンレー証券では580円から550円に引き下げた。

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