スタートT株が高値更新後下げる、業績増額も想定範囲-会員数注視

アパレル専門のネット通販サイト を運営するスタートトゥデイ株は、前週末比2.8%高の1360円と上場 来高値を付けた後、一転して3.3%安の1280円まで下落。会員数増加 などで商品取扱高が増え、2011年3月期業績予想を増額修正したが、 事前予想の範囲内とみられ、徐々に持ち高整理の売りに押された。

スタートTが28日に示した業績予想修正によると、今期(2011 年3月期)の連結純利益は、前期比57%増の29億2000万円となる見 通し。前回予想からは13%の上方修正となる。売上高が伸びる一方、 受託販売における平均手数料率は会社側の想定を下回っており、営業 利益率は22.2%と前期から3.3ポイント向上する見込み。業績好調を 受け、期末配当予想を1株当たり6円から7円に上積みした。

ドイツ証券の風早隆弘シニアアナリストは、「業績内容はほぼ想定 通りでサプライズはない。ファッション好きではない人までも会員に なるようになり、顧客の希薄化が今後の課題となる」と指摘。会員数 がさらに伸びるかどうかで、「12年3月期が正念場」と読んでいる。

会社側資料によると、スタートTが運営する衣料品ショッピング サイト「ZOZOTOWN」で過去1年以内に1回以上買い物をした 「アクティブ会員」の10年12月末時点の数は前年同期比69%増の110 万人だった。四半期別の新規獲得会員数は10-12月が同37%増の33 万720人で、四半期として過去最大の獲得数を記録。同社財務IR担 当の木地谷真治氏は、「広告宣伝に力を入れた結果、女性の比率が若干 上がった」と言う。

ただ、新規会員(74万4269人)の9カ月間の1人当たり購入金 額は2万3742円と、会社側の想定(2万4783円)を下回った。木地 谷氏は、「第4四半期(1-3月)に買ってもらえば十分取り返せる数 字で、それほど心配はしていない」と話していた。

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