富士フH株1カ月ぶり安値、営業利益増額も市場予想届かず

富士フイルムホールディングス株 が一時、前週末比5.1%安の2905円と続落。昨年12月20日以来、約 1カ月ぶりの安値を付けた。経費節減効果で今期の連結営業利益予想 を従来から17%上方修正したものの、市場予想に届かず、収益回復力 の鈍さを警戒する売りに押された。

同社は28日の取引終了後、今期(2011年3月期)の連結営業利 益予想を従来計画の1200億円に比べ17%増の1400億円に上方修正し た。構造改革による経費削減の効果が出ているため。一方、フラット パネルディスプレイ材料、デジタルカメラ、複合機などの販売は新興 国向け中心に伸びているが、円高の影響から売上高はこれまでの2兆 3000億円から2兆2400億円に減額した。

立花証券の福永幸彦アナリストは、為替の円高の影響に加え、銀 やアルミなど原材料価格の高騰が響き、通期の連結営業利益が市場予 想に「未達になった」点をきょうの株安要因と受け止めている。会社 側の業績予想修正前の時点で、ブルームバーグが集計したアナリスト 18人による今期の連結営業利益の平均値は約1525億円。会社側修正 値は、これに9%ほど届いていない。

福永氏によると、会社側は期初段階で今期営業利益に対し、減益 要因として円高の影響を60億円と想定していたが、10年4-12月の 9カ月累計で既に141億円のマイナスの影響があった。原材料価格の 高騰も、100億円の減益要因としていた期初時点に比べ、9カ月累計 で既に94億円のマイナス要因となっているという。4-12月期の前 提為替レートは1ドル=87円、1ユーロ=113円で、それぞれ前年同 期から6円、20円円高方向に振れていた。

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