今週の米経済指標:1月の雇用者数は増加へ-失業率は上昇か

今週発表される米経済指標では、 1月の雇用者数が増加する見通しだが、そのペースは雇用市場がリセ ッション(景気後退)から回復するのに数年かかるとみる米連邦準備 制度理事会(FRB)の懸念を裏付ける水準となりそうだ。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト59人の予想中 央値によると、労働省が2月4日発表する1月の非農業部門雇用者数 は前月比14万人増となる見通し。前月は10万3000人増だった。一方、 失業率は9.5%と、前月の9.4%からの悪化が見込まれている。

米景気は依然、失業率を大きく低下させるほどのペースでは拡大 していない。これは、FRBが6000億ドル(約49兆2800億円)の米 国債購入計画を進めている理由だ。ただ、自動車大手フォード・モー ターや住宅関連用品小売りのローズは、販売拡大に向け今年増員する と発表。今後数カ月に雇用の伸びが加速することを示唆していると言 えそうだ。

IHSグローバル・インサイトの米国担当チーフエコノミスト、 ナイジェル・ゴールト氏は「企業は既存の労働力にこれ以上要求し続 けることはできないため、採用を増やすだろう」と指摘。「雇用市場の 漸進的な改善を見込んでいる。FRBは、着手したことを今後完了す るだろう」と述べた。

製造業、非製造業とも拡大継続

今週発表の他の指標では、製造業、サービス業とも活動拡大が示 される見通しだ。消費者と企業が支出を続けていることが背景。

商務省が今月31日発表する昨年12月の個人消費支出(PCE) では、今年に向けて消費が上向いたことが浮き彫りになりそうだ。P CEは前月比0.5%増、個人所得は同0.4%増が予想されている。

製造業も景気拡大の重要な役割を引き続き果たしている。米供給 管理協会(ISM)が2月1日発表する1月の製造業景況指数は58 となる見通し。同指数では50が製造業活動の拡大と縮小の境目を示す。

サービス業の景況も拡大が続いている。ISMの非製造業総合景 況指数は1月にほぼ横ばいの57となりそうだ。前月は57.1と、2006 年5月以来の高水準だった。この統計は3日に発表される。

同じ日に労働省が発表する10-12月(第4四半期)の労働生産性 指数は前期比年率2%上昇する見通しだ。前四半期は2.3%上昇だっ た。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

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