カントリーワイドCEOは04年に市場崩壊を警告-壊滅的な結果も

【記者:James Sterngold】

1月28日(ブルームバーグ):米住宅ローン最大手だったカントリ ーワイド・ファイナンシャルのアンジェロ・モジロ元最高経営責任者 (CEO)が2004年の時点で、住宅市場崩壊の可能性を警告していた ことが米金融危機調査委員会(FCIC)の報告書で明らかになった。 報告書は、米連邦準備制度理事会(FRB)が05年の段階で危険を見 過ごしたと結論付けている。

モジロ氏は04年9月1日付の経営幹部らに対して、「カントリー ワイドだけでなく、他の金融機関が組成している住宅ローンの信用の質 も明らかに悪化している」と指摘。「現在組成されているタイプの住宅 ローンは、融資基準のあらゆる面での前代未聞の拡大解釈とともに、壊 滅的な結果につながりかねない問題を引き起こす恐れがある」と懸念を 示していた。

バーナンキFRB議長はFCICに昨年12月に送った書簡で、F RB当局者が05年半ば時点で、住宅市場がしっかりとしたファンダメ ンタルズ(経済の基礎的諸条件)」に支えられていることを示唆するス タッフ報告を聞かされており、住宅価格の過大評価が「システム上の重 大なリスクをもたらす」と確信するには至らなかったと釈明した。

ニューヨーク大学の中央銀行・金融機関研究センターのディレクタ ー、ジェフリー・ミラー氏は「この事実が示唆するのはFRBが見て見 ぬふりをしたということだ。市場について若干の疑念を抱いていたとし ても、既に一定の見解が確立しているという理由で目をつぶることを選 んだようだ」と話す。

米証券取引委員会(SEC)は、住宅ローンをめぐる状況の悪化を 投資家に適切に開示しなかったとして、モジロ氏を提訴し、その後 6750万ドル(約55億7800万円)を支払うことで和解が成立した。S ECの訴状によれば、同氏は06年9月の電子メールで、カントリーワ イドが「わけもわからず飛行を続けている状態だ」とした上で、一部の 変動金利型住宅ローンのリスクが判別できないと不安な心境を明らかに していた。

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