中国:大手銀の自己資本比率、14%まで引き上げも-関係者

中国の銀行監督当局は与信の 伸びが急激過ぎると判断した際に、中国工商銀行(ICBC)や中 国建設銀行を含む同国の大手銀行に対し、自己資本比率を最高で 14%まで引き上げるよう指示する可能性がある。事情に詳しい関 係者1人が明らかにした。

同関係者が匿名を条件に述べたところによると、与信の伸びが 激し過ぎると当局が判断すれば、銀行は最大2.5ポイントの自己 資本比率引き上げを義務付けられる。通常の与信環境では、自己資 本比率の最低基準は大手銀で11.5%と、現行のままだという。

中国当局は住宅ローンの制限や利上げと並行して銀行の監督 を強化している。過去2年で2兆7000億ドル(約223兆円)と 記録的な規模に膨らんだ与信が資産バブルを引き起こし、銀行が不 良債権を抱えることを警戒している。銀行は新規則に対応するため 増資が必要になるかもしれないと関係者は述べた。

中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の広報担当者は同委員会 の方針として匿名で、自己資本比率の新規則の提案についての決定 はまだで、現在作業中だと述べた。

関係者によれば銀監会の提案は、システム上重要な銀行に自己 資本比率の新基準達成を2013年末までに求めるものだ。それ以外 の銀行に比べ、順守の時期が3年早いという。中国では、中国農業 銀行や中国銀行、交通銀行を含む5大銀行が現在、システムにとっ て重要と見なされていると関係者は述べた。

同関係者によると、すべての銀行の通常時の自己資本比率の基 準は8%で、さらにバッファーとして2.5ポイントの上乗せが求 められている。大手銀はこの上乗せが3.5ポイント。与信が急激 に拡大している時期には、すべての銀行がこのバッファー分を含め た自己資本比率を最大2.5ポイント引き上げるよう求められると いう。どのような基準で与信の伸びが過度と判断されるかは、まだ 明確になっていないと関係者は説明した。

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