東証:4月めどにETN解禁へ、1号案件は5月-社長会見

東京証券取引所は4月をめどに、 新しい証券形態の「ETN(指数連動証券)」の上場を解禁する。きょ う午後2時から行われた同証の斉藤惇社長の定例会見で明らかにした。 解禁対象は、日本型預託証券(JDR)形式に限り、斉藤社長による と、第1号案件は5月の大型連休明けの上場を目指し、現在誘致活動 を行っているという。

同社長はJDR形式のみを上場対象とすることについて、証券会 社の特定口座の対象になっているので、株式などと同等の税制対象と なると指摘。「既に整備されているので、スピード感を持って対応でき る」と話した。

今回の措置は、投資者の利便性向上を図る観点から、東証が進め ているETF(上場投信)をはじめ上場商品の多様化の一環。ETN は、ETFと同じく株価指数、商品指数に連動する商品で、発行体と なる金融機関が指数に連動する価格での常時買い取り・償還を保証し、 指数との連動性を担保とするものだ。金融機関が自らの信用力を基に 発行する債券で、ETFとは異なり証券に対する裏付資産を持たない のが特徴だ。そのため、指数と証券価格間のトラッキングエラーが発 生せず、低い運用管理費用、少額資産での運用も可能になる。

制度整備のポイントとして東証では、発行体の財務状況について 上場審査基準を設けるほか、適時開示制度、注意喚起および上場廃止 基準の設定などを挙げた。

オンライン4証券が「かぶオプ」取り扱いへ

また斉藤社長は、オンライン証券4社が3月から随時、有価証券 オプション(愛称「かぶオプ」」の取り扱いを開始するとも発表。オン ライン証券が、個人向けに同オプションを取り扱うのは国内初だとい う。「日本の個人投資家への道を開いて頂ける」と同社長。インタラク ティブ・ブローカーズ証券は3月から、カブドットコム証券は4月か ら、SBI証券と岡三オンライン証券は6月ごろからの取引開始を予 定している。

一方、東証の2010年の取引量が2年連続で上海市場に抜かれたこ とについて同社長は、東証が世界一の取引量を誇った1989年のピーク からは「1株の値段が違い、株価は半分以下になっている」と指摘。 その上で、「1株当たりの利益を企業に上げてもらわないと、89年の ような数字にはならない」と述べた。

斉藤社長は、27日米格付け会社のスタンダード・アンド・プアー ズが日本の長期国債格付けを引き下げたことにも触れ、突然だったと 言う感じはあるが、為替もそう動いてはおらず、「世界の投資家は冷静 に動いている」との認識を示していた。

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