新日鉄:11年3月期業績見通し下方修正-原料高が重し

粗鋼生産国内1位の新日本製鉄は、 2011年3月期の通期連結業績見通しを下方修正すると発表した。鉄鉱石 や石炭などの原料価格の上昇が業績の圧迫要因になるとみている。

東証で28日開示した決算短信によると、11年3月期純利益は950億 円の黒字を見込んでいるものの、従来予想の1300億円の黒字と比べると 27%下回る見通しだ。第4四半期の原料価格の上昇やオーストラリアの 洪水問題に伴うコスト負担が業績の重しになるとみている。

この日の会見で谷口進一副社長は、「原料価格が11月あたりから上 がり出した」と説明。価格の鋼材への転嫁については、鋼材市況は上昇 局面にあると指摘しながらも「1月以降のアップなので3月までに取り きる分は極めて少ない」と述べた。

同日の発表資料によると、新日鉄の2010年10-12月期の連結純損益 は334億円の黒字となった。11年1-3月期は前期比428億円減の94億円 の赤字を見込んでいる。

この日の同社の株価は決算発表後に下落幅を広げ、一時は前日比10 円(3.4%)安の281円を付けた。結局は6円(2.1%)安の285円で取引 を終えた。

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