ツガミ株が午後急落場面、9カ月決算で業績改善確認も通期据え置き

小型の高精度自動旋盤を主軸とし た機械メーカーのツガミ株が午後の取引で一時、前日比6%安の561 円と急落。昨年12月29日以来、約1カ月ぶりの安値を付けた。午前 の取引終了後に発表された9カ月累計決算は、前期の赤字から大幅黒 字へ転換したが、据え置かれた通期計画値はアナリスト予想と開きが あり、改善スピードの鈍化を警戒する売りは広がった格好だ。

会社側が午前11時に発表した2010年4-12月の連結決算は、売 上高が前年同期比3.3倍の284億円、営業損益は6億7000万円の赤字 から33億円の黒字に転換した。自動旋盤、研削盤、マシニングセンタ の販売から前年同期から急増、地域別では中国などアジア新興国を主 体に回復が続いた。

会社側は、前期比52倍の44億円としている11年3月通期の営業 利益計画は据え置き。9カ月終了時点での進ちょく率は76%となって いるが、営業利益を四半期ごとに見ると、上期時点の25億円に対し、 10-12月期は8億円だった。一方、ブルームバーグ・データにある担 当アナリスト4人の今期予想の平均は54億円で、会社側数値はこれに 届いていない。

コスモ証券の鳥居寛アナリストは、業績予想の上方修正がなかっ たことが下げの要因と指摘。上期と第3四半期時点の売上高動向を比 較しながら、「売り上げの伸びが前年同期比かなり高いとは言え、伸び は鈍化している」との認識を示した。

また同氏によると、昨年春ごろの受注動向はかなり高く、HDD やスマートフォン向けがスポット的に入っていたが、夏ごろからそれ がなくってきたとし、「回復に対しての期待感が今のところ数字として 出てきていない」と話している。

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