日本格下げ「次は米国」連想、ドル安で日本株調整も-パルナッソス

パルナッソス・インベストメント・ ストラテジーズの宮島秀直チーフストラテジストは28日午前、米格付 け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本の長期国債 格付けを引き下げたことを受け、自社の調査結果を基に「日本の次は 米国だと考える大手機関投資家が多い」との認識を示した。

米国債が格下げされれば、「一時的とはいえ米債下落、ドル安とな ることは明らかで、これを見越して日本株売りを想定する動きが出て くる可能性もある」と宮島氏は指摘している。

パルナッソスでは、S&Pが27日に日本の外貨建て・自国通貨建 ての長期ソブリン格付けを「AA」から「AAマイナス」に1段階引 き下げたことを受け、同社の主要顧客115社を対象に緊急アンケート を実施した。回答を寄せた51社のうち、91%は日本株市場への短期的 な影響は深刻にはならないと見ているという。ただ、欧州系大手年金 運用者などを中心に今回の格下げが「米債の格下げの準備段階に入っ たことを示唆している」と見る向きが多く、米債相場の下げやドル安 懸念が高まっているとした。

米国株上昇に連動する格好で昨夏以降、上昇基調を保ってきた日 本株相場でも調整懸念が強まる、と宮島氏は予想。ただ、「日本をアジ アのギリシャと決めつける議論は非常に不自然。株式市場では、日本 国債格下げをある程度織り込んでいるため、日本株はそれほど下がら ない」とも述べた。

米S&P500種指数は、2010年8月26日の直近安値1047.22(終 値ベース)から今月27日の高値1299.54まで24%上昇。日本のTO PIXも、8月末終値804.67から今月13日の直近高値937.74まで 17%値上がりしている。

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