キヤノン株が5カ月ぶり下落率、10-12月実績と今期業績予想に失望

キヤノンの株価が一時前日比

3.8%安の4035円と急反落。日中下落率としては2010年8月31日 (4.6%)以来約5カ月ぶりを記録した。10年10-12月業績が事前の アナリスト予想を下回ったほか、今期(11年12月期)業績計画も期待 ほどではないとして失望売りが膨らんだ。

会社側が27日に発表した決算資料をともにブルームバーグが試算 した10-12月連結営業利益は前年同期比10%減の828億円。クレデ ィ・スイス証券の簡野邦彦アナリストは27日付リポートで、同利益は 会社計画853億円、コンセンサス約1000億円に未達だったと指摘する。

同氏は、会社側はコンパクトデジタルカメラの想定以上の値下げや 産業機器の追加リストラ費用を未達理由に挙げたとしたうえで、為替が 想定比円安だったことなどを考えると、「この数四半期は期待値を上回 ってきたために印象はネガティブ」との見方を示した。

キヤノンは今期の連結営業利益計画を前期比21%増の4700億円と したが、これも発表前のブルームバーグ・データによるアナリストの予 想平均値4741億円を下回った。ゴールドマン・サックス証券の播俊也 アナリストは28日付リポートで、予想が市場の期待値に届かなかった とし、「ことしも期初計画を出発点に上方修正が続きそうだが、LBP (レーザービームプリンター)が急回復し、競争環境が全般に平穏だっ た10年度のような修正ペースは期待しにくい」とみていた。

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