米ゴールドマン:公的資金2400億円、自己勘定で受け取る-AIG救済

【記者:Hugh Son and Michael J. Moore】

1月27日(ブルームバーグ):米投資銀行ゴールドマン・サック ス・グループは、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)契約に 関連し、米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AI G)の契約履行を支援するために支出された公的資金から29億ドル (約2400億円)を自己勘定で受け取っていた。米金融危機調査委員会 (FCIC)の調査で明らかになった。

金融危機の原因究明のために設置されたFCICが27日発表した 調査報告書によれば、この公的資金29億ドルは、AIGがスワップ関 連で支払った約34億ドルの一部であり、支払いの大部分は政府による 救済を受けて行われた。ゴールドマンはこのほかに約140億ドルをA IGから回収し、他の契約相手に渡していた。

FCICは、ゴールドマンが受け取った公的資金29億ドルについ て、顧客勘定取引ではなく、自社の利益を図る「自己勘定取引」のため のものだったと指摘。また、ゴールドマンが組成に関与した住宅ローン 関連の債務担保証券(CDO)「アバカス」にかかわる支払いが大部分 を占めていたことも明らかにした。両者の関係について明確に特定して はいない。

デービッド・ビニアー最高財務責任者(CFO)は2009年の電話 会見で、ゴールドマンが「市場の仲介者」として行動し、顧客との取引 のリスクをヘッジするためにAIGからCDSを購入したと説明。取引 の非公開を理由に事情を直接知る関係者1人が匿名で語ったところでは、 FCICが報告書で取り上げている問題の取引はリスクヘッジの対象と なっていた。

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