エルバラダイ氏がエジプトに帰国、反政府デモに参加へ

エジプトの反体制派の指導者的存 在であるエルバラダイ国際原子力機関(IAEA)前事務局長が27 日帰国し、カイロで翌日の反政府デモに加わる意向を示した。独裁政 権の崩壊につながったチュニジアでの政変に触発されて起きたエジプ トでの反政府デモは3日間続いている。

ノーベル平和賞受賞者のエルバラダイ氏(68)は27日遅くにカイ ロの空港で記者団に対し、「エジプト国民は恐怖という障害を打ち破っ た」と述べ、「もはや後戻りはできない。現政権は暴力をやめ、人々の 拘束を解き、人民を苦しめることをやめるべきだ」と訴えた。

ムバラク大統領に退陣を促してきたエルバラダイ氏は昨年、民主 化と汚職撲滅を掲げる「変化を求める国民協会(NAC)」の結成を支 援。独立候補に関する憲法の規制が廃止されれば、大統領選に出馬す る意向を示していた。

ホワイトハウスのギブズ報道官は27日、ムバラク大統領は「米国 の密接かつ重要なパートナー」であると述べた上で、「米国は他国の指 導者を選ぶ立場にない」としてムバラク政権の行方についてはコメン トを控えた。また、同政権は安定していると述べた。

エルバラダイ氏のNACと、非合法のイスラム主義組織ムスリム 同胞団はともに、28日のイスラム教金曜礼拝後のデモに参加する計画 を明らかにした。

格付け会社フィッチ・レーティングスの中東・アフリカ・ソブリ ン格付け担当責任者、リチャード・フォックス氏(ロンドン在勤)は 27日の電話会議で、「エジプト現政権は長年政権の座にあり、過去に も抗議行動があったが、対応には慣れている」と指摘。軍部と現権力 層の強力な結び付きが安定の「基軸」となっていると述べた。

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