マイクロソフト10-12月:利益は予想上回る-法人需要好調

ソフトウエア最大手、米マイク ロソフトの2010年10-12月(第2四半期)決算は、利益がアナリス ト予想を上回った。法人顧客による事務用統合ソフト「オフィス」や サーバー・プログラムの購入が増えたほか、消費者向け製品では体の 動きや声でゲームを操作するシステム「Kinect(キネクト)」 の販売が好調だった。

27日の発表資料によると、純利益は66億3000万ドル(約5500 億円)で、1株当たり77セントだった。前年同期は66億6000万ド ル(1株当たり74セント)だった。売上高は200億ドルに増加した。 ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は、1株利益が68セ ント、売上高は191億ドルだった。

消費者向けのパソコン(PC)販売が業界全般に予想を下回る中 で、企業は「オフィス」新製品を導入し、サーバー・プログラムの購 入を増やしており、こうした法人向け販売の好調がマイクロソフトの 業績を下支えしている。家庭用ゲーム機需要も寄与しており、キネク トの販売は当初予想の2倍強の800万台に上った。

ジェフリーズのアナリスト、キャサリン・エグバート氏は「売上 高と利益が予想を上回った。コスト管理面での良さも見られた」と述 べ、「法人部門は好調で、キネクトも好調だった」と語った。

マイクロソフトの株価は27日の時間外取引で9セント安の

28.78ドル。ニューヨーク時間午後4時(日本時間28日午前6時) 時点は前日比9セント高の28.87ドル。

第2四半期は複数年契約の指標となる未収の売上高が134億ドル となり、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均141億ドルを 下回った。エグバード氏は「株価が軟調なのは未収の売上高が理由だ。 一部ではもっと高い水準が見込まれていた」と分析した。

「多少の影響」

基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」部門の売上高も予想に届か なかった。消費者がPC購入を見送ったり、アップルのタブレット型 コンピューター「iPad(アイパッド)」を選んだのが背景。ピー ター・クライン最高財務責任者(CFO)はインタビューで、タブレ ット型PCとの競合による「多少の影響」は見られたが、「重大なも のでなかった」との認識を示した。未収の売上高の不振については、 複数年契約よりも即金でソフトを購入する中小企業向けにオフィスの 販売が増えたのが一因だと説明した。

昨年10-12月期のPC販売は2.7%増と、調査会社IDCの予 想(5.5%増)を下回る伸びとなった。一方、コンピューターサービ スのIBMやEMCは法人顧客からのコンピューターやサーバー需要 が伸びたと報告している。クラインCFOは同社の今年度末までの法 人向けPC販売について、引き続き消費者向け販売を上回る見通しを 示した。

マイクロソフトは11年6月通期の営業費用見通しを269億-273 億ドルとし、昨年10月時点の予想を据え置いた。クラインCFOに よると、第2四半期に費用を抑制できたため、利益率は6四半期連続 で拡大した。

同社は売上高と利益の見通しは示していない。アナリスト予想平 均では、11年1-3月(第3四半期)の1株利益は56セント、売上 高は160億ドルが見込まれている。

部門別売上高

部門別でみた売上高は、ウィンドウズ部門が50億5000万ドルに 減少した。昨年に繰り延べ収入を計上した反動が一因。アナリスト予 想平均は52億ドルだった。

「オフィス」を手掛けるビジネス部門は60億3000万ドルに増加。 アナリスト予想は53億6000万ドルだった。サーバー向け部門は43 億9000万ドルで、アナリスト予想の42億ドルを上回った。家庭用ゲ ーム機「Xbox」部門は37億ドルに増加。アナリスト予想平均は 37億4000万ドルだった。

マイクロソフトは昨年11月にキネクトを発売した。本体価格は

149.99ドル、「Xbox」の上位機種とのセット販売価格は399.99 ドル。同社の当初の販売台数見通しは300万台だった。

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