【個別銘柄】キヤノン、アドテス、鉄鋼、富士電、ルネサス、セディナ

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

キヤノン(7751):前日比3.1%安の4065円。同社が発表した決 算資料から試算した昨年10-12月連結営業利益は前年同期比10%減の 828億円。クレディ・スイス証券の簡野邦彦アナリストは27日付リポ ートで、同利益は会社計画853億円、市場コンセンサス約1000億円に 未達だったと指摘。為替が想定比円安だったことなどを考えると、「こ の数四半期は期待値を上回ってきたため印象はネガティブ」と述べた。

アドバンテスト(6857):7.4%安の1709円。開示していなかった 2011年3月期の業績予想を公表、連結純損益は35億円の黒字見通しと した。前期実績は115億円の赤字。3期ぶりの黒字浮上となるが、ゴー ルドマン・サックス証券では、会社計画は期待値を下回るなどとして、 27日付で投資判断「売り」を継続、目標株価を1410円から1350円に 引き下げている。

新日本製鉄(5401):2.1%安の285円。この日午後1時半に、11 年3月期の業績予想を下方修正した。石炭などの原料高が響き、連結純 利益は従来予想の1300億円から950億円に縮小する見通し。前期実績 は115億円の赤字。同様に今期業績計画の減額修正を午後2時に発表し たJFEホールディングス(5411)も3.3%安の2643円と売られた。

セディナ(8258):16%高の180円。三井住友フィナンシャルグル ープ(8316)が子会社セディナの全株を取得し完全子会社化すると、28 日付の日本経済新聞(電子版)が報じた。同報道を受けて株価は急騰。 真偽確認のため午後2時17分から売買が停止され、そのまま終了した。 その後同社は、三井住友FGの全額出資子会社、SMFGカード&クレ ジットによる株式交換で完全子会社になると発表した。同社株は4月 26日に上場廃止となる予定。

フィデック(8423):18%高の1万5590円。第三者割当による新 株発行の払い込みが完了し、債務超過が解消されたと27日発表。経営 の先行き警戒感が後退した。併せて、みずほ銀行、三井住友銀行をアレ ンジャーとして債権買い取り資金の確保を目的とした152億円のシンジ ケートローン契約を締結したとも発表している。

コマツ(6301):2.3%高の2502円。11年3月期の連結純利益予 想を前期比4.2倍の1400億円に上方修正すると、27日に発表。従来予 想は1200億円。建設機械・車両部門で、中国や米国、日本を中心とし た需要増加が背景にある。

マツダ(7261):1.6%高の250円。日産自動車(7201)はマツダ からOEM(相手先ブランドによる生産)供給車種を拡大する。28日 に両社が発表した。日産自はマツダから新たにミニバン「プレマシー」 の供給を受け、5月から国内販売する。今後の経営効率改善につながる との期待が広がった。日産自は0.7%高の849円。

アルバック(6728):1.8%安の2132円。太陽電池製造装置を販売 した韓国メーカー向けの売掛金の一部が回収できなくなる可能性が高ま ったとし、貸倒引当金を計上、11年6月期連結純利益予想は4億円に とどまる見通しと前日発表。前期比で59%の増益予想から一転、81% の減益を見込むことになった。

富士電機ホールディングス(6504):3.6%高の260円。昨年4- 12月期の連結純損益は20億円の黒字(前年同期は225億円の赤字)だ ったと、27日に発表。アジアで電子部品の販売が伸びたほか、前期に 実施した事業構造改革、投資有価証券の売却益計上も寄与して黒字に浮 上した。11年3月期の連結純利益は前期比3.8倍の260億円を予想。

ルネサスエレクトロニクス(6723):6%安の868円と急反落。主 力のマイコンでの競争激化を背景に、11年3月期利益の未達懸念や同 社が進める構造改革への不透明感が高まっている。ドイツ証券では27 日付で、投資判断を「ホールド」から「売り」に引き下げた。

フォスター電機(6794):6.2%安の2273円。昨年4-12月期の 連結純利益は前年同期比26%減の35億円だったと、27日発表した。携 帯端末向けヘッドホンなどの需要急増に対応するため先行して生産人員 を確保したことで、想定以上に製造経費が増加。製造拠点増強のための 設備投資、レアアースを中心とする原材料価格の高騰も利益を圧迫。

三菱製紙(3864):4%高の104円。高砂工場(兵庫県高砂市)に 不織布の製造設備を新設すると、28日午前に発表した。投資額は20億 円で、12年1月に営業運転を始める予定。

アンリツ(6754):5.8%高の699円。11年3月期の連結純利益は 前期比7.8倍の30億円と、前回予想の25億円から20%上振れる見通 しと27日発表した。計測事業の増収効果と原価率の改善が見込まれる としている。野村証券は27日付でアンリツの目標株価を750円から 850円に引き上げた。

NEC(6701):4.5%安の235円。昨年10-12月期の連結純損益 は265億円の赤字だったと、27日に発表。国内でのIT(情報技術) 投資の回復遅れなどが響き、損失幅は前年同期の96億円から拡大した。 通期予想は従来通り。

京セラ(6971):1.4%高の8600円。スマートフォンなどデジタル 機器向け電子部品が伸び、昨年4-12月期の連結純利益は前年同期比

5.1倍の937億円だったと、27日に発表。11年3月期の連結純利益予 想は前期比2.6倍の1050億円と、従来見通しを据え置いた。9カ月累 計の進ちょく率は89%。

任天堂(7974):1.5%安の2万2200円。昨年4-12月期の連結 純利益は前年同期比74%減の496億円だったと、27日に発表。ゲーム 機低迷と為替の円高が響いた。ゲーム機の11年3月期の販売予想を下 方修正、携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」シリーズは100万台減ら し2250万台、据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」は150万台減 の1600万台とした。一方、ソフトはいずれも上方修正した。

東光電気(6921):10%高の546円。計器関連の売上高増加を理由 に、11年3月期の連結営業利益予想を従来の9億5000万円から14億 5000万円に引き上げた。前期比8.3%の減益予想が一転、4割増益とな るため、収益性好転を評価する買いが膨らんだ。

青森銀行(8342):3%高の243円。発行済み株式総数の2.14% に相当する450万株、金額で9億円を上限に自社株買いを実施すると、 27日に発表。株式需給の改善などを期待した買いが優勢となった。取 得日程は2月1日から7月22日。

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