NY外為:円下落、格下げを嫌気-エジプト・ポンドも安い

ニューヨーク外国為替市場では円 が主要通貨すべてに対して下落。米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)が、過去9年で初めて日本の信用格付けを引 き下げたのが嫌気された。

エジプト・ポンドは対ドルで6年ぶり安値に下落。同国では、反 体制派の指導者的存在であるエルバラダイ前国際原子力機関(IAE A)事務局長がカイロに戻り、ムバラク政権に対して「暴力行使をや めるよう」強く訴えた。円は対ユーロで2カ月ぶり安値。菅直人首相 が財政赤字の削減に十分な対策を講じていないとの懸念が材料。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、マー ク・マコーミック氏は、「日本格下げについてのS&Pのコメントか らその意味するところを引き出せば、そのまま米国や欧州に当てはま る」と述べ、「このネガティブな地合いに加えて堅調な米経済統計を 考えると、来週末までに1ドル=84円を超えてドルが押し上げられる 可能性もある」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時24分現在、円は対ドルで0.8%下げ て1ドル=82円82銭。前日は82円17銭だった。ドルは対ユーロで 1ユーロ=1.3734ドル、前日は1.3713ドルだった。

日本の格付け

S&Pは、日本の外貨建て・自国通貨建ての長期国債格付けを 「ダブルAマイナス」に引き下げた。長引くデフレや政治的な行き詰 まりが財政赤字削減への努力を妨げているとの見方が理由だ。

エジプト・ポンドは対ドルで一時、2005年1月以来の安値をつ けた。エルバラダイ氏は記者団に対し、カイロで28日予定されている 反政府の抗議運動に参加する意向を明らかにした。

オーストラリア・ドルは対米ドルで0.8%安。オーストラリアの ギラード首相は、同国を襲った過去最大規模の洪水被害の復興費用は 推定56億豪ドルとの見通しを示した上で、この一部を賄うために1回 限りの特別課税を政府が検討していることを明らかにした。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は0.2%下げて77.709。一時は昨年11月11日以来の低水 準となる77.594をつけた。

失業保険申請件数

米労働省が27日発表した22日に終わった1週間の新規失業保 険申請件数(季節調整済み)は前週から5万1000件増加して45万 4000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央 値は40万5000件だった。

ユーロは対円で上昇。サルコジ仏大統領が世界経済フォーラム年 次総会(ダボス会議)で、欧州は引き続きユーロを防衛すると述べた のが材料となった。

ユーロは対円で0.9%高の1ユーロ=113円73銭。一時は11 月22日以来の高値となる114円01銭まで買い進まれた。

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