欧州債:アイルランド、スペイン国債が下落-S&Pの見通しを嫌気

欧州債市場ではアイルランドや ギリシャ、スペインの国債相場が下落。米格付け会社スタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)が、これらの国は向こう1年半「リセッ ション(景気後退)から抜け出せない」との見方を示したほか、日本 の長期国債を格下げしたことが響いた。

ドイツ2年債は下落。利回りは1年ぶり高水準に上昇した。同国 の1月のインフレが加速したことが影響した。アイルランド債は、野 党の統一アイルランド党と労働党が、選挙で勝利した場合に同国の債 務再編の折衝に当たるアドバイザーを起用するとの観測も背景に値下 がりした。

WestLBの債券アナリスト、ミヒャエル・レスター氏は「ス ペインは実際のところかなり良い状況にあるというのが全般的なコン センサスになっていることを考えると、S&Pのニュースは歓迎され ない」と指摘。「日本国債の格下げのニュースもあった。関連性とし ては若干離れているが、ユーロ圏での切迫感から欧州の重債務国のセ ンチメントには重しとなっている」と加えた。

ロンドン時間午後4時現在、アイルランド10年債の利回りは前 日比19ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し9.13%。 ドイツ債とのスプレッド(上乗せ利回り)は17bp拡大し、5.92ポ イントとなった。スペイン債は6bp上昇の5.50%。

ドイツ2年債利回りは6bp上昇し1.38%。上げ幅は5日以降 で最大。2年債と10年債の利回り格差は、昨年11月30日以降で最 小となった。10年債利回りは3bp上げて3.21%と、昨年4月12 日以来の高水準。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE