キヤノン:今期純利益26%増、主力好調-カメラ増産で新棟

デジタルカメラ世界最大手のキヤノ ンは27日、今期(2011年12月期)の連結純利益が前期比26%増の3100 億円の見通しと発表した。新興国での事務機やカメラの高成長継続と先 進国経済の下期回復などから、プリンターやカメラなど主力事業が大き く伸びるため。

今期の純利益予想は、ブルームバーグ・データ上のアナリスト21 人の予想平均値である3000億円を上回った。海外売上高比率が8割を占 める同社の収益構造で、海外の収益が今期も2ケタ増を予想。デジタル カメラの増産のため、台湾の生産拠点で新棟を建設し能力を増強する意 向も明らかにした。

設備投資6割増-海外でカメラなど増産

発表資料によると、売上高は前期比11%増の4兆1000億円、営業 利益は同21%増の4700億円を見込む。今期の前提為替レートは1ドル =85円(10年度実績は約87円)、1ユーロ=110円(同約115円)。

記者会見した田中稔三副社長は「複写機は新製品投入効果や提携先 との連携でシェアを拡大し、プリンターは新興国中心に市場規模が前年 より1割程度拡大するだろう」と述べた。設備投資は過去最高の07年 度(4285億円)には及ばないが、前年比64%増の2600億円と大幅に増 やし、研究開発費用も同8%増の3400億円とする。

デジタルカメラの販売台数は、コンパクトカメラが前年比9%増の 2300万台、一眼レフカメラが同18%増の700万台を計画している。カメ ラ増産へ台湾で新棟を建設する考えを明らかにし、インクジェットプリ ンターはタイの拠点で生産能力を拡張すると説明した。

同時に発表した前期(10年12月期)の純利益は前の期に比べ87% 増の2466億円。売上高は同16%増の3兆7069億円、営業利益は同79% 増の3875億円で、円高の影響による収益の目減りを克服した。営業利益 率は10.5%と、前の期の6.8%から大きく上昇した。1株当たりの年間 配当は120円と同10円増配した。

--取材協力 安真理子 Editor: Tetsuzo Ushiroyama, Hideki Asai

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