海外勢、12週連続で日本株買い越しも金額大幅減-背後に新興国懸念

1月第3週(17-21日)の日本株 市場では、海外投資家が12週連続の買い越しとなった。ただ、買越額 は前週と比べ8割以上減少しており、11月以降の上昇相場をけん引し てきた海外投資家の買い意欲が後退していることが明らかになった。 背後には、新興国の金融引き締め懸念があるようだ。

東京証券取引所が27日に発表した同週の投資部門別売買動向に よると、東京、大阪、名古屋3市場の1・2部合計で、海外投資家は 日本株を438億円買い越した。前の週の買越額3000億円からは大きく 縮小。昨年12月第4週(284億円)以来、約1カ月ぶりの低水準だ。

みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリス トは、「中国の金融引き締め懸念で前週後半に中国株が大幅安となった ことを嫌気し、海外勢は買いの手を緩めた」と指摘している。海外勢 の動向は海外株式市場の動向次第だが、「米国株は11月以降、一本調 子で上昇しており、決算後の手掛かり材料難で1割程度調整してもお かしくはない。そうなると、日本株の買いも細るだろう」と予想した。

1月3週の日本株は週後半2日間に大幅続落し、日経平均株価は 前の週に比べ2.1%安で終えた。中国での金融引き締めが警戒される 中、原油など海外商品市況が下落した影響から資源関連株中心に売ら れ、週末21日の取引ではTOPIX、日経平均ともに終値が昨年の大 納会以来の安値に沈んだ。

個人買い越し幅は昨年5月来

一方、個人投資家は2週連続の買い越しとなり、買越額は1798 億円と前の週(201億円の買い越し)から大きく増えた。金額規模は 昨年5月3週(2659億円)以来の大きさ。みずほ証の三浦氏は、「個 人は週後半の大幅安で先高観から押し目買いを入れたようだ」と見る。

このほかの買い主体は、事業法人(180億円)、その他法人(34 億円)が2週ぶりに買い越した。

半面、信託銀行(1805億円)は6週連続、生保・損保(318億円) は12週連続、投資信託(404億円)は9週連続、都銀・地銀等(43 億円)は13週連続、その他金融機関(10億円)は3週連続でそれぞ れ売り越した。

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