豪州のインフレ加速は「ほんの数カ月先」、利上げ必要に-アクセス社

オーストラリアは、中国への石炭 など一次産品の輸出が経済成長をけん引するなか、インフレ加速に直 面しており、同国の中央銀行は物価上昇抑制のため利上げを迫られる 見込みだ。調査会社アクセス・エコノミクス(キャンベラ)がこう指 摘した。

同社は27日に公表したリポートで、「3つの転換点、すなわち、 需要持ち直しと賃金の伸び回復、輸入価格が再び上昇し始めているこ とが、豪州のインフレ率が上昇基調となるのがほんの数カ月先である ことを示唆している」と説明した。

オーストラリア統計局が25日発表した昨年10-12月(第4四半 期)の消費者物価指数(CPI)は前期比0.4%上昇と、約2年ぶり の低い伸びにとどまった。豪ドル高で輸入コストが低下したことが原 因だ。統計発表を受けて、オーストラリア準備銀行(中央銀行)は利 上げを遅らせる余地ができたとの見方から豪ドルは下落した。

豪財務省の元エコノミスト2人が設立したアクセスは、変動金利 型住宅ローン金利が2011年の終わりごろか12年初めまでに1ポイン ト上昇すると予想。先進各国が景気回復を後押しするため低金利を維 持するなか、豪ドルは対米ドルでパリティー(等価)水準付近で推移 するとみている。

アクセスは「豪州の問題は近いうちに、職不足というより労働者 不足が焦点となるだろう」と指摘。失業率は年内に4%近くに低下す ると予想している。12月は5%だった。

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