米大学寄付基金、金融危機前の高水準なお25%下回る-コモンファンド

【記者:Gillian Wee】

1月27日(ブルームバーグ):米証券リーマン・ブラザーズ・ホー ルディングス破綻に伴う市場混乱で過去最大の損失を出した米大学の 寄付基金は危機前の高水準をなお25%下回っており、完全な回復に は4年を要するもようだ。コモンファンドが指摘した。

コモンファンドと全米大学経営管理者協会(NACUBO)が 27日発表した資料によると、寄付基金の運用成績は昨年6月末まで の1年間に平均でプラス12%となったが、S&P500種株価指数の リターン(14%)を下回った。コモンファンドのバーン・セドラセ ク最高経営責任者(CEO)によれば、寄付基金の運用成績は昨年7 -12月では約15%のプラス(S&P500種のリターンは23%)だ った。

セドラセクCEOは26日、ニューヨークでの記者会見で、「ま だ困難な状況から抜け出せていない」とし、「高等教育への圧力はな お強い」と述べた。コモンファンドは非営利目的の団体などの資産を 運用し、国内850校の調査も手掛ける。

金融危機を受けて大学は、債券発行や職員解雇、建設事業の先送 りを進めた。コモンファンドなどの昨年の発表によると、大学の寄付 基金の運用成績は09年6月までの1年間で平均マイナス19%と、 統計開始後の35年間で最大の落ち込みとなった。

セドラセクCEOは、大学の寄付基金が08年のピークに回復す るには、株価が堅調でも3-4年はかかるだろうと予想した。

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