AIGは将来的に2社に分割を、損害保険と生保に-ゴラブ前会長

米保険会社アメリカン・インタ ーショナル・グループ(AIG)の前会長、ハーベイ・ゴラブ氏は、 政府管理下にある同社の主力2事業が「戦略的に適合しない」ことを 理由に、いずれは2社に分割すべきだとの見解を明らかにした。

ゴラブ氏(71)は27日放映のブルームバーグテレビジョンの 「イン・ザ・ループ」のインタビューで、「長期的にはAIGは存在 すべきではない」と発言。損害保険のチャーティスと生命保険のサン アメリカ・ファイナンシャル・グループという独立した2社に分割す る必要があると指摘した。

ロバート・ベンモシュ最高経営責任者(CEO)は公的資金1823 億ドル(約15兆円)の返済を目指し、かつて世界最大の保険会社だ ったAIGの再編を進めている。同CEOは、世界的に展開する損害 保険事業と米国内の生保販売事業の2つを中核に据えることにより、 財務省が保有する同社株92%の購入に投資家を呼び込もうとしている。 しかしゴラブ氏はこの戦略は長く続かないと指摘する。

米クレジットカード会社アメリカン・エキスプレス(アメックス) のCEOも務めたゴラブ氏は、航空機リースなど多様な同社事業の簡 素化と資産売却を監督するため09年にAIGに入社。しかし同社の 米国外生保部門としては最大のAIAグループの処分をめぐりベンモ シュCEO(66)と衝突。11カ月で辞任し、スティーブ・ミラー氏が 後任に就いた。

ゴラブ氏は、「ベンモシュ氏は取締役会の役割に関して私と異な る意見を持っている」とした上で、「彼の考えは、取締役会はもっと 協力的で同調的であるべきだというものだ。われわれは、単に同意す るのではなく監督を行う独立した組織であるべきだと考えた」と説明 した。

ジェフリーズ・グループのアナリスト、ジョナサン・ハッチャー 氏(ニューヨーク在勤)はインタビューで、2つの主要部門が分割さ れれば投資家は利益を得る可能性があると指摘。「こうした発言は不 安を喚起することから経営幹部はできないだろう。しかし分割によっ て企業価値が上がるという主張は実際可能だ」とした上で、「いずれ にせよ株投資家は各部門を別個に評価するだろう」と語った。

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