米サラ・リー:取締役会が選択肢検討、JBSの正式提案なし-関係者

米食品・家庭用品メーカー、サラ・ リーの取締役会は26日、戦略的な選択肢の検討を開始した。世界最大 の食肉加工会社、ブラジルのJBSと、米アポロ・グローバル・マネ ジメント率いるプライベートエクイティ(未公開株、PE)投資会社 グループのどちらからも新たな買収案は提示されていない。事情に詳 しい関係者2人が明らかにした。

JBSは26日夕方の段階で、買収資金の調達先を確保する作業を 続けている。協議の非公開を理由に関係者1人が匿名で語った。アポ ロは先週提示した買収額(1株約19ドル)が低過ぎるとして拒否され た後も条件を引き上げていない。

JBSは今週、サラ・リーに対して、1株21ドル前後で買収提案 を行うと通知したが、正式な提案をまだ行っていない。事情に詳しい 複数の関係者が明らかにした。JBSは現在、買収額を1株20ドル(総 額約128億ドル=約1兆520億円)に近い水準にとどめたい考えだが、 サラ・リーは約21ドルの提示を求めていると関係者2人が述べている。 関係者らによると、JBSが昨年12月に提示した買収額は1株17.50 ドルだった。26日のサラ・リーの株価終値は18.52ドル。

サラ・リーの取締役会は身売りの代案として、コーヒー事業のス ピンオフ(分離・独立)を検討しており、27日にも会合を開く。JB Sによる買収案の提示や、アポロが提示額を引き上げたり、他の買い 手候補が現れたりした場合には、直ちに決定が行われない可能性があ るという。

関係者によれば、JBSは融資と債券発行で約90億ドルを確保。 現在はJPモルガン・チェースやモルガン・スタンレーと組み、エク イティファイナンスで約30億ドルの調達を目指している。JBSと組 む米PE投資会社ブラックストーン・グループは、サラ・リーのコー ヒー事業買収に関心を示しており、JBSは食肉加工部門を取得する ことになるという。

JBSとサラ・リーの広報担当はコメントを控えている。

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