円が急落、対ドルで一時83円台-S&Pの日本格下げ(update2)

日本時間夕の外国為替市場では、 米格付け会社スタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズ (S&P)が日本の外貨建て・自国通貨建て長期ソブリン格付けを 「AA」から「AA-」に引き下げたのを受けて円相場が急落している。

対ドルでは一時、今月12日以来の円安値となる1ドル=83円22 銭まで売られ、午後5時51分現在は82円74銭前後で推移。対ユーロ でも一時、約2カ月ぶりの円安値となる1ユーロ=113円58銭まで下 落している。

クレディ・スイス証券外国為替調査部の深谷幸司チーフ通貨ストラ テジストは、欧州のソブリン問題で市場が敏感になっているところに、 日本の格下げのニュースが出て、円売りが加速する格好になっていると 説明。日本の場合は、基本的に国債の保有に占める国内投資家の比率が 高いため、直接的な為替相場への影響は少ないと思われるものの、目先 は円の「ネガティブ」材料として捉えられて、独歩安の展開もあり得る とみている。

S&Pは長期ソブリン格付けの見通しは「安定的」としている。今 回の格下げの理由については、「日本の政府債務比率がさらに悪化する とのS&Pの見方を反映している」と説明。「日本の債務比率は既に格 付け先ソブリンの中で最も高いレンジにある」とした上で、「2020年 代半ばまで下降に転じないとみている」と指摘した。

野田佳彦財務相は、この日の夕方、為替の動きについては「コメン トを控える」と述べたものの、財政規律を守るメッセージ出し、市場の 信認得たいとの考えを強調した。

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