CP金利は小幅上昇、月末発行が1兆円規模に膨らむ-買いは旺盛

一般企業のコマーシャルペーパー (CP)市場では、発行金利が前日に比べて0.5ベーシスポイント (bp)前後上昇した。決済資金の需要が高まる月末の発行が総額1兆 円規模に膨らんだことでCPの需給が緩和した。もっとも、日本銀行の 潤沢な資金供給を背景に金融機関の購入意欲はおう盛だった。

複数の短資会社によると、この日に取引された31日受け渡し分の CP発行額は8600億-9000億円程度になった。前日に取引された31 日受け渡し分と合計すると1兆円を上回る見通し。28日発行分に比べ ると3倍以上に膨らんだ。

最上位格付けa-1プラスの銘柄では、電機メーカーが2カ月物 を0.125%近辺で400億円、鉄鋼会社が1カ月物を0.12%で350億円、 3月末償還物を0.126%で420億円発行した。a-1格付けの電機メ ーカーの2カ月半物と3月末償還物は0.13%台後半で総額700億円取 引された。

東短リサーチの関弘研究員は、「これだけ発行が多いと買い手の 取引目線にもばらつきが生じるが、金利の上昇幅もせいぜい0.2-

0.5bp程度で、相場の地合いは悪くない」という。

この日はa-1プラス格付けのノンバンク・リース会社が3日物 を0.113%で310億円発行したほか、電力会社の2-3週間物は

0.10%台後半から0.11%台前半と、いずれも低水準。a-1格付けの 電機メーカーが800億円発行した10日物も0.12%だった。

市場関係者によると、資金調達コストが安い信託銀行が積極的な 買いを入れていた上、最上位格付け銘柄なら投資信託会社も国庫短期証 券(TB)との利回り対比で購入意欲があったという。

26日に実施されたTB3カ月物168回債の入札は、最高落札利回 りが3週連続で0.11%を下回った。足元に余剰資金を抱えた銀行の買 いや証券会社の在庫確保が強かった。

日銀はこの日も潤沢な資金供給を継続。供給オペでは金融機関の 応札額が通知額を下回る札割れが続いた。足元のレポ(現金担保付債券 貸借)金利は0.105%前後に小幅上昇したが、資金需要が高まる月末 としては金利の上昇幅は小さかった。

全店共通担保オペ1兆4000億円(1月31日-2月21日)の応 札額は1兆3116億円にとどまる札割れ。日銀は税揚げで大幅な資金不 足となる2月2日スタートの全店オペ8000億円(2月2日-3月3日) を前倒しで実施したが、応札額は6580億円にとどまった。

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