パナソニック:LED電球生産能力,来期倍増も-売上200億円

パナソニックは、LED(発光ダイ オード)電球の売上高を2012年度に10年度比見込みの3倍近い200億 円程度とすることを目指す。これに対応するため、生産能力をまず11 年度末までに現在の約2倍に拡大することを検討。主力6分野のひとつ である同事業を国内外で拡大し、蛍光灯や白熱電球からLED電球への 置き換え需要に対応する。

同事業を手掛けるパナソニックライティング社の伊藤好生社長が 26日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで明らかにした。LE D照明器具やLED電球は、白熱電球に比べ消費電力が大幅に削減でき るため、一般家庭でも白熱電球からの置き換えが進む見通し。CO2削 減の取り組みの一環で、日本は12年までに家庭用白熱電球の全廃を決 定、米国やEU諸国も順次、白熱電球の生産中止の政策を打ち出した。

従来のLED照明や電球の用途は、信号機、街灯、オフィス、商業 施設、イルミネーションなど産業向けが主流。ただ、13-14年ごろには 全世界的に白熱電球が生産されなくなるため、今後は一般家庭の照明に LED照明が急速に普及する見込み。

伊藤氏は、同社のLED電球の国内シェアについて「今後も常に 50%をキープする。来期は欧米市場にも進出したい」と述べ、市場の需 要増に応じ増産体制を整える考えを示した。同社はLED電球を主にイ ンドネシアと中国の工場で生産しており、国内だけで10年度に約550 万個生産する予定。11年度は約900万個に、12年度は1200万個程度へ の増産を検討している。

1936年に電球の生産を始めた同社は98年からLED照明も手掛け、 09年に一般家庭用のLED電球を発売して以来、製品を拡充してきた。 12年に開業予定の、電波塔で世界一の高さとなる634メートルの「東京 スカイツリー」のライティングもLEDを採用、照明設備はパナソニッ ク電工が提供している。

パナソニックは26日、LED電球とLEDの天井設置型シーリン グライトの同社ブランド「EVERLEDS(エバーレッズ)」新製品群を3月 18日以降に順次、発売すると発表。光の広がる範囲を示す配光角が、従 来の120度から業界初の300度を実現したのが最大の特徴だ。LED電 球は既存のソケットに取り付けできる製品2種類で月産15万台、シー リングライトは4種類で同5000台を予定している。

一般家庭におけるLED電球の普及率は、10年度予想の同社推計で 5%に過ぎない。今後の普及をにらみ、一般家庭用のLED電球は09 年以降、東芝や日立製作所、シャープ、三菱電機などが相次いで発売。 流通大手イオンも昨秋から自社のプライベートブランド(PB)で販売 を始めるなど、LED照明器具や電球の市場が急拡大している。

パナソニックは12年度までの中期計画で、6つの重点事業で成長 を目指すと昨年5月に発表。①薄型テレビやデジタルカメラなどネット ワークAV(音響・映像)②エアコンや業務用冷蔵庫など冷熱コンディ ショニング③監視カメラなどセキュリティ④各種電池などエナジーシ ステム⑤病院の業務支援などヘルスケア⑥LED-の領域を伸ばす方 針だ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE