首相:与謝野氏起用大義ある、自民は議席返上要求-国会

国会は27日午前、参院本会議を 開き、菅直人首相の施政方針演説などに関する代表質問を実施した。 自民党の中曽根弘文参院議員会長は2009年の衆院選で自民党の東京 比例代表で当選しながら民主党政権に入閣した与謝野馨経済財政担 当相に議席の返上を求めた上で、菅首相の任命責任を追及した。首相 は与謝野氏の任命は社会保障・税一体改革の実現という「大義」に基 づくとの認識を示し、理解を求めた。

中曽根氏は与謝野氏について「自民党公認で小選挙区に出馬し、 比例区で復活当選できたのだから、ただちに自民党に議席を返上すべ きだ」と要求。菅首相に対し、「かつて比例区で当選した民主党議員 が離脱したときには当時の菅代表代行は議席を党に戻した上で行動 すべきだと発言した。そういう経緯がありながら与謝野氏を入閣させ たことについての任命責任をどう考えるか」と追及した。

これに対し、首相は与謝野氏の起用について「社会保障と税一体 改革という国民利益で一致し改革の志を同じくするという認識に基 づいて私の方から就任をお願いした。無所属の議員であり、総理であ る私と最重要課題で一致することをもって閣僚をお願いした」と強調。 自らの過去の言動については「批判は真摯(しんし)に受け止めるが、 国民利益の改革を実現するという大義において大臣に起用したこと は過去に発言した例とは異なるものだ」と言い切った。

一方、午後から開かれた衆院本会議での代表質問では、公明党の 井上義久幹事長も菅首相に対し「与謝野氏に議員辞職と自民党への議 席返上を求めるのが筋だ」と求めた。

首相は与謝野氏について「一貫しているのは社会保障と税一体改 革に対する熱意であり、国民のために党派を超えて改革を実現するた めには小異を捨てて大同につくことが必要であると考えた」と強調し た。

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