住宅バブルと乱脈融資防止できず、FRB失敗と認定-金融危機調査委

【記者:Craig Torres and Lorraine Woellert】

1月27日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)は、 住宅バブルとその一因となった乱脈融資を未然に防ぐことに失敗した と米金融危機調査委員会(FCIC)が結論付けた。FCICの報告 書は、金融規制改革法(ドッド・フランク法)の成立の過程で、米議 会が既に修正に動いている金融危機の教訓を盛り込む内容となった。

大恐慌以来で最悪の金融危機の原因究明のために議会が設置した FCICは、調査結果をまとめた報告書を27日公表する。ブルームバ ーグ・ニュースが事前にコピーを入手した。

報告書のコピーによれば、FCICはFRBが「住宅バブルがも たらす金融システムを激変させかねない危険を認識せず、成長抑制に つながる時宜を得た行動に出ることを拒んだ」と批判。また、「良識的 な住宅ローンの融資基準の確立と維持を図り、暴利をむさぼる略奪的 な融資から利用者を保護するという法定義務を順守しなかった」との 見解を示した。

FCICの報告書は、アラン・グリーンスパン前FRB議長の在 任期間(1987年-2006年1月)中に積み上がったリスクの高い住宅融 資についても、注意深く検証している。インサイド・モーゲージ・フ ァイナンスが1999-2009年の10年間を調べたところ、当初1000億ド ル程度にすぎなかった信用履歴に問題のある借り手への融資は、05年 までにピークの6250億ドル(約51兆円)に達した。それらの融資の 26%が現在、延滞債務となっている。

報告書は「FRBは暴利をむさぼる貸し手を規制するために法制 度を利用しようとしなかった」と指摘。「2000年から06年にグリーン スパン前議長が退任するまでの間、FRBが住宅ローン関連の融資基 準違反で司法省の手に委ねた金融機関はわずか3社にすぎなかった」 と説明している。

グリーンパン氏の広報担当ケイティー・バイヤース・ブルーム氏 は、同氏がコメントを控えていると述べた。FRBのミシェル・スミ ス報道官も報告書を見ていないとして、コメントを避けた。

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