NY外為:ドル下落、FOMCが量的緩和継続-弱い回復で

ニューヨーク外国為替市場ではド ルが主要通貨に対して2カ月ぶり安値に下げた。米連邦公開市場委員 会(FOMC)が景気回復を支えるために6000億ドルの国債購入計 画を維持したのが背景。

FOMCは会合後に発表した声明で、「経済の回復は継続してい るものの、そのペースは労働市場の状況を著しく改善させるには不十 分であることが確認された」と述べた。ドルの下落は4日連続。ユー ロは対ドルで上昇。欧州金融安定ファシリティー(EFSF)がアイ ルランド救済資金を調達するため前日発行した同基金初の債券が、取 引初日となる26日の流通市場で上昇したのが手掛かりだった。

ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、ヴァシーリ・セレブ リアコフ氏(ニューヨーク在勤)は、「市場は全体的に見て、ややド ルに対してネガティブになっている」と述べ、「欧州の緊張に幾分か 緩和が見られる。市場の関心は米金融当局の政策スタンスへと若干戻 りつつある」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時15分現在、主要6通貨に対するインタ ーコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は0.3%下げて

77.770。前日は78.002。一時は11月12日以来で最低の77.748 まで落ち込んだ。

FOMC声明

FOMCは声明で、「現在のところ、失業率は高い水準にあり、 基調的なインフレを示す指標は、FRBの2つの責務に長期的に一致 していると委員会が考える水準に比べて、やや低い。物価安定という 流れの中で、資源活用が徐々に高い水準に戻ると委員会は想定してい るものの、残念ながらその目標に向けた進展は遅い」と指摘した。

オンラインでの為替取引を扱うGFTフォレックスの為替調査担 当ディレクター、キャシー・リーン氏(ニューヨーク在勤)は、「F OMC声明はドルにとっては失望する内容だったということだ」と述 べ、「FOMCは景気動向について上向きなことはまず言わない。今 回の金利据え置き決定は全会一致だった」と続けた。

この日、ドルに対して最も値上がりしたのはスウェーデン・クロ ーナだった。上昇率は0.9%。昨年12月の同国の貿易黒字拡大が背 景。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.3693ドル。前日は1.3681ドル だった。一時は昨年11月22日以来の高値となる1.3722ドルをつけ た。ドルは対円ではほぼ変わらずの1ドル=82円29銭。前日は82 円25銭。この日一時、0.4%高まで買い進まれる場面があった。ユー ロは対円で0.1%上昇して1ユーロ=112円68銭、前日は112円54 銭だった。

EFSF

EFSFが発行した5年債には、発行額50億ユーロに対し、 445億ユーロの注文があった。EFSFの発表によると、発行額全体 のうち20%超を日本政府が購入した。

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁はEFSFに国債購入を 認める構想について、有益と考えられるとの見解を示した。同総裁は ダボスでブルームバーグテレビジョンとのインタビューで述べた。

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業ディレクター、カール・フ ォチェスキ氏は、「市場参加者は、連邦準備制度理事会(FRB)に 比べてECBのほうがより敏感に反応しており、FRBよりも早く出 口戦略に着手する可能性が高いとの見方を強めている」と述べた。

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