米国株:上昇、ダウ平均は一時1万2000ドル台 (Update1)

米株式相場は上昇。ダウ工業株 30種平均は2008年6月以来で初めて1万2000ドル台を回復する場 面があった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が量的緩和措置を維 持したことや、米新築住宅販売が予想を上回ったことを好感した。

住宅建設のレナーやスタンダード・パシフィックはいずれも高い。 商品価格の上昇を追い風にアルコアやシュルンベルジェも値上がり。 教育機関を運営するデブライは、10年10-12月(第2四半期)の利 益がアナリスト予想を上回ったことから買い進まれた。一方、ボーイ ングは下落。同社が示した今年の利益見通しはアナリスト予想を下回 った。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1296.63。ダウ工業株 30種平均は8.25ドル(0.1%)上昇の11985.44ドル。一時は

12020.52まで上げた。

INGインベストメント・マネジメント(運用資産5500億ドル) で資産配分責任者を務めるポール・ゼムスキー氏は、「株式市場にと っては願ってもない状況だ」と指摘。「FOMCは金融政策の柱であ る2つの責務に取り組み続ける。それはインフレと雇用であり、両方 とも当局が望む状況より悪い。FOMCは景気が十分に回復するまで 現行の軌道を維持するだろう」と述べた。

予想を上回る決算

S&P500種はこれで4営業日続伸となり、バーナンキ米連邦準 備制度理事会(FRB)議長が景気浮揚を目指して行動を取ると示唆 した昨年8月26日以降では24%上げている。ブルームバーグがまと めたデータによると、S&P500種銘柄で10日以降に決算を発表し た120社のうち、アナリストの予想平均を上回ったのは88社。21日 以降では、地銀のサントラスト・バンクス(本社、ジョージア州アト ランタ)やキーコープ(本社、オハイオ州クリーブランド)が利益見 通しを2倍以上に引き上げ、最大のポジティブサプライズとなってい る。

アナリスト予想によれば、S&P500種構成銘柄の利益は2010 年に30%増と、伸び率は1995年以来の最大となった。今年は15% 増が見込まれている。

この日は、FOMCの声明発表後も株式相場は上昇を維持した。 声明は「経済の回復は継続しているものの、そのペースは労働市場の 状況を著しく改善させるには不十分であることが確認された」と指摘。 政策は2009年12月以降で初めて全会一致で決定された。

新築住宅販売

フィラデルフィア・トラストの最高投資責任者(CIO)、リチ ャード・シーシェル氏は、「FOMCが驚くほど悪い経済状況からの 脱出に極めて熱心に取り組んでおり、正しい方向に進み続けていると いうことが伝わってくるのは頼もしい」と指摘。「金利は低水準で維 持される上、刺激措置も実施されている。これに加えて、今朝方の住 宅統計は非常に心強い内容だった」と述べた。

昨年12月の米国での新築住宅販売は予想を上回った。米商務省が 発表した新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は前月比 18%増の32万9000戸。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコ ノミスト予想の中央値は30万戸だった。特に西部では前月比で72% 増加した。

レナーは3.1%高。スタンダード・パシフィックは2.2%値上が り。

エネルギー株と素材株指数はS&P500種の業種別10指数で値 上がり率上位となった。アルコアは2.2%、シュルンベルジェは

5.1%いずれも上昇。

ボーイング

デブライは13%急伸し、S&P500種の値上がり率トップ。10- 12月の純利益は8870万ドル(1株当たり1.25ドル)と、前年同期 の7250万ドル(同1ドル)から増加した。ブルームバーグがまとめ たアナリスト19人の予想平均は1株当たり1.19ドルだった。

ボーイングは3.1%安。同社は11年通期の純利益が1株当たり

3.80-4ドルになるとした。これは年金費用の1株当たり58セント 増も含むという。ブルームバーグがまとめたアナリスト26人の予想平 均は4.53ドルだった。売上高は680億-710億ドルになるとした。 アナリスト予想は695億ドル。

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