ドイツ連立与党の頑迷が招くリスク-救済基金拡充、欧州委要請も拒否

【記者:Brian Parkin and Patrick Donahue】

1月26日(ブルームバーグ):ドイツの連立与党・自由民主党(F DP)を率いるウェスターウェレ副首相は、危機対応メカニズムの強 化への支持を求める欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)の要 請を拒否した。ユーロ圏の債務危機沈静化に向けた政府の取り組みを 脅かすリスクがあらためて浮き彫りになった。

FDPは、最大4400億ユーロ(約49兆5000億円)の救済基金で ある欧州金融安定ファシリティー (EFSF)の「責務」「機能」「規 模」に関していかなる変更も拒否する強硬姿勢を示している。レーン 欧州委員は25日、FDPの議員らとベルリンで会談したが、手ぶらで 追い返される結果となった。

ドイツのアスムセン財務次官は25日、EU(欧州連合)が3月24、 25の両日開く首脳会議までに包括的な危機対応策がまとめられるだ ろうと述べたが、FDPのかたくな態度がこうした取り組みに水を差 す恐れもある。世論調査によれば、FDPは3月27日に行われる主要 州の州議会選挙で壊滅の危機に直面する。メルケル首相は生き残りを 目指す連立パートナーに取り囲まれて身動きが取れなくなるリスクが ある。

メルケル政権は、ユーロ圏全体で債務問題に取り組む約束と引き 換えに救済融資の金利を引き下げる案など、一連の債務危機の拡大防 止策を検討している。アスムセン財務次官がブルームバーグ・リンク 主催の会議の場で行われたインタビューで語った。財務次官によれば、 高債務国の国債買い戻しも討議されている。

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