ソマリア沖の海賊被害:身代金の総額、5年で36倍に-運搬コスト増

ソマリアの海賊による襲撃が増加 し、身代金の支払い総額は過去5年間で36倍に急増、荷主企業のコス ト増につながり世界貿易の20%を担う船舶の運航を脅かしている。

ワン・アース・フューチャー・ファンデーション(米コロラド州) の推計によると、東アフリカ沖での襲撃を避けるため船舶が運航距離の 長い航路を取っているため、運搬コストは少なくとも24億ドル(約 2000億円)増加している。支払われた身代金の平均は昨年540万ドル と、2005年の15万ドルから急増した。国際海事局(IMB)による と、ソマリア沖での海賊による襲撃は昨年、過去最高に達し、49隻、 乗組員1016人が乗っ取りの被害を受けた。

英王立国際問題研究所でソマリアを担当するアナリスト、ロジャ ー・ミドルトン氏は「この傾向は続く可能性が高い。報酬が非常に多い ため、一部が逮捕されるたびに多くの人々が進んで海賊になろうとす る」と指摘した。

ブローカーのリバーレーク・シッピング(ジュネーブ)のアナリス ト、ルイス・マテウス氏によると、襲撃の増加により一部のタンカーは スエズ運河を通過せず南アフリカ沖を回る航路を取っており、サウジア ラビア-米ヒューストン間の輸送は余分に約12日間を要している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE