英キャメロン政権、財政赤字削減の方針維持を表明-マイナス成長でも

【記者:Gonzalo Vina、Robert Hutton】

1月26日(ブルームバーグ):キャメロン英首相は、マイナス成長 という8カ月前の連立政権発足以来で初とも言える経済面での打撃に 直面したにもかかわらず、財政赤字削減に関する公約を維持する姿勢 を表明した。

25日発表された英国の昨年10-12月(第4四半期)経済成長 率は予想に反してマイナスとなった。先週にはインフレ加速を示す統 計が発表されたこともあり、同連立政権は過去最低水準にある政策金 利を緩衝材として歳出削減と増税を維持する立場を強調している。

ケーブル英民間企業担当相はBBC放送に対し、「現状のように A案が適切で理にかなっているのであれば、新たにB案を採用する必 要はない」と指摘した。

国民は付加価値税(VAT)引き上げや食品・燃料価格高騰に苦 しんでおり、キャメロン政権は、野党・労働党から歳出削減ペースを 緩めるよう求める圧力を受けている。昨年12月のインフレ率は8カ 月ぶりの高水準である3.7%に加速。労働党は、現政権の政策が英景 気にさらに打撃を与えかねないと警告している。

英政府統計局が発表した10-12月期の国内総生産(GDP)は 前期比0.5%減と、2009年4-6月(第2四半期)以来最大の落ち 込みとなった。ただ、昨年12月の寒波の影響がなければ「ほぼ横ば い」となったもようだという。

キャメロン首相は25日、閣僚に対し、財政赤字削減は新たな成 長に必要不可欠であり、選択肢はないと語った。同首相のスポークス マン、スティーブ・フィールド氏が記者団に明らかにした。

オズボーン英財務相も同日、「非常に寒かったわずか1カ月のた めに、国際社会からの信頼を確立した財政計画を見直すことはあり得 ない」と強調した。

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