東急不:12年6月までに新リート上場へ、資産1500億円程度

東急不動産はオフィス、商業施 設、ホテルなどを投資対象とした不動産投資信託(リート)を2012年 6月までに上場する方針だ。不動産市況の回復をにらみ、投資事業の 拡大を図る。

東急不動産投資マネジメント事業本部企画開発部の高田秀之統括 部長が25日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで「新リート の上場は12年上期を考えている」と語った。上場時の資産規模につい ては1500億円程度が目標とした上で、将来的に2000億-3000億円 に拡大する考えを示した。

リーマンショック後に停滞していた日本の不動産投資市場は、景 気刺激策として日本銀行が昨年12月から始めたJリート買い入れなど の効果で動きが活発化している。

クレディ・スイス証券の望月政広リサーチアナリストは、日銀の 買い入れ政策を受け、Jリートによる2011年度の物件取得額が今年度 見込みの6000億円から1兆円へと大幅に増えると予想している。資金 調達がしやすくなり、物件取得が進むためとしている。この金額が実 現すれば、リーマンショック前の07年度以来の高水準となる。

日銀は昨年10月、追加的な金融緩和策の一環として新設した基 金で国債、社債に加え、上場投資信託(ETF)とJリートを買い入 れることを決めた。これを受けてJリートの投資口価格(株価に相当) から下値不安が後退し、東証REIT指数の10月5日以降の上昇率は 1月25日終値で15.6%に達した。

みずほ証券の高橋光佳アナリストは「Jリートはマーケットが良 くなったことでエクイティファイナンスも出てきた」と市場環境の改 善を指摘、「東急不にとって新リート立ち上げは新たな出口戦略とし てポジティブに評価できる」と述べた。

東急不動産は住宅リートの上場計画も並行して進行中だ。高田統 括部長は幅広い不動産資産を対象とするリートを立ち上げることで 「運用ビジネスを拡大する」と語った。Jリートは現在、東証に35投 資法人が上場。新規上場は07年の産業ファンド投資法人以来、途絶え ている。

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