KOA株が7カ月ぶり下落率、通期業績計画はアナリスト予想届かず

固定抵抗器メーカーの世界的企業 であるKOA株が一時、前日比5.8%安の953円と急反落。昨年6月 28日(6.4%)以来、およそ7カ月ぶりの日中下落率を記録した。同 社は25日に未公表だった今期業績予想を発表、国内外でデジタル機器、 自動車関連向け需要の伸びから前期比で大幅な増益計画となったが、 事前のアナリスト予想には届かず、失望売り圧力が強まった。

KOAが25日の取引終了後に示した今期(2011年3月期)の連 結売上高予想は前期比20%増の434億円、経常利益は2.1倍の40億 円。第3四半期までの累計経常利益は、固定費抑制などの努力もあり 前年同期比3.8倍の34億円と大きく改善していた。通期見通しの公表 に際し、懸念要因として金属材料相場、為替変動を挙げている。今期 の為替想定レートは1ドル=83円。

ただ、ブルームバーグ・データにある担当アナリスト2人の今期 経常利益の平均は47億円だったため、会社側公表値はこれを下回った。 立花証券の大牧実慶アナリストは、KOAの業績計画が市場予想から 下振れたことがきょうの株安の主要因と指摘した上で、「株価もどちら かというと右肩上がりなので、一服ということになった」と述べた。

KOA株の過去半年のチャートを見ると、昨年9月1日の744円 を底値に、ことし1月4日には1061円まで上昇。この期間の上昇率は 43%で、東証1部33業種の電気機器指数の23%を大きくアウトパフ ォームしていた。

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